2017年2月22日21時39分
埼玉県三芳町上富の事務用品通販大手「アスクル」の物流倉庫の火災は、発生から6日たった22日午前9時半ごろにほぼ消し止められた。消防によると、鉄骨3階建て倉庫の延べ床面積約7万平方メートルのうち、約4万5千平方メートルが焼けた。
火災は16日午前9時15分ごろ発生。アスクルによると、出火場所とされる1階北西側角付近には、使用済みの段ボールが置かれ、「普段は火の気の無い場所」。火は2階、3階へ燃え広がった。
入間東部地区消防組合によると、倉庫は窓などの開口部が少なく、直接注水できなかったうえ、煙や有毒ガスが立ちこめて温度が一時500度に。食用油や紙など燃えやすい物も多かった。崩落の危険が増し、内部での活動が難しかったという。完全な鎮火に向け、新たに壁を重機で壊し、光取りの穴を開けて消防隊員が入って放水した。作業終了のめどは立っていない。
現場近くで会見した岩田彰一郎社長は「多くの方にご迷惑をおかけした」と謝罪した。一部の従業員が、消火活動中に2階ロッカーに荷物を取りに戻っていたことも判明。岩田社長は「安全管理上良くない。当社の判断だったが、適切だったか検証したい」と述べた。
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朝日新聞社会部