政府「竹島の日」式典に内閣府政務官を派遣へ

政府「竹島の日」式典に内閣府政務官を派遣へ
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海洋政策・領土問題を担当する松本国家公安委員長は、閣議のあとの記者会見で、島根県などの主催で、22日に松江市で開かれる「竹島の日」の式典に、領土問題を担当する内閣府の政務官を派遣すると発表しました。
この中で松本国家公安委員長は、島根県などが主催して22日、松江市で開かれる「竹島の日」の式典に、領土問題を担当する内閣府の務台俊介政務官を派遣すると発表しました。

そのうえで「竹島は歴史的事実に照らしても、国際法上も、明らかにわが国の固有の領土だ。務台政務官には式典の場で、政府の立場、取り組みを改めてしっかり発信するよう指示した」と述べました。

また、松本国家公安委員長は日韓関係に与える影響について「韓国は戦略的利益を共有する最も重要な隣国であり、未来志向で新しい時代の協力関係を深化させるべく、引き続き努力したい。日韓関係を悪化させようという意図は全くない」と述べました。

政府が「竹島の日」の式典に政務官を派遣するのは5年連続で、韓国政府はこれまで日本政府の対応に反発し抗議を行っています。

官房長官「総合的判断で政務官派遣」

菅官房長官は閣議のあとの記者会見で「竹島は、歴史的事実に照らしても、国際法上も明らかにわが国固有の領土だ。領土・主権は国の基本であり、引き続き国内外への発信、啓発に努めていきたい」と述べました。

また菅官房長官は、記者団が「閣僚や副大臣を派遣しないのは日韓関係への配慮ということか」と質問したのに対し、「そこはない。今回の『竹島の日』記念式典を含め、竹島問題に関する対応は、あくまでわが国が独自で判断を行うもので、そうした立場のもとに総合的に判断した」と述べました。