被災女学生に「放射能で光る」関学大外国人講師、電気消し差別発言で懲戒

2017年2月22日6時0分  スポーツ報知

 関西学院大(兵庫県西宮市)の40代の男性外国人非常勤講師が、福島県出身の20代の女子学生に対し「放射能を浴びているから電気を消すと光ると思った」と差別発言をしていたことが21日、分かった。大学は「東日本大震災の被災者に思慮がなかった」として、17日付で講師を減給3か月の懲戒処分とした。

 女子学生は2014年4月に入学。外国人講師は同年10~11月頃、英語の授業で、約30人の受講生の中から複数の学生に出身地を尋ねた。女子学生が「福島県出身です」と答えると、講師は教室の電気を消して「光ると思った」と発言した。女子学生はショックを受け、大学3年の現在も授業に出席しにくい状態が続いているという。

 大学は昨年4月にハラスメント相談センターを開設。同10月に相談があり、外部の専門スタッフが聞き取りを行った。講師は調査に対し「冗談のつもりだった」と説明。今年4月以降の契約を辞退し、大学側も更新しない方針だ。他に被害を受けた報告はないという。伊藤正一副学長は「女子学生や被災地の皆さまにおわびする。再発防止に向けて努力する」とコメント。今村雅弘復興相は会見で「大変けしからん」と語った。

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