転職・退職時の有休消化
春は転職シーズン。心機一転3月末で退職し、4月から新しいスタートを切るなんて人もいるかと思います。しかしそんな中で会社に有休消化を渋られ、ギリギリまで働こうなんて思っている人はいませんか?辞めるからって負い目を感じていませんか?
正直、そんな必要全くありません。後悔している僕が断言します。
今回は僕が本当に後悔した退職時の有休消化について、話したいと思います。
有休消化できなかった僕
僕は新卒で務めた広告代理店を3年目の春に辞めました。次の会社も決まっていたので、退職希望日の1カ月半前、4月15日頃に「5月いっぱいで辞めます」と上司に伝えました。その時点で有給休暇は約1カ月分残っていました。2年間、馬車馬のように働き、ほとんど使うことが出来なかったからです。
僕は退職の旨を上司に伝えるにあたって、すでに分厚い引き継ぎ書を完成させていました。頭の中では「4月いっぱいで引き継いで、5月は有給を消化したい」と思っていたし、お世話になった人たちに迷惑を掛けたくなかったから。
ですが結果的に、僕が有休消化できたのは5月最後の3日だけ。ほとんどの有給休暇を使わずにゴミにしました。待てども暮らせども引き継ぎをはじめさせてもらえず、僕が辞めることすら知らない人たちからどんどん新たな仕事が降ってきたのが原因です。
有休消化できないのは自分が弱いから
でも、これは僕自身のせいだと思っています。
「何日分の有給休暇があるので、●日から有休消化に入らせてください」と上司に言わなかったからです。言えなかったからです。
退職を認めてくれた上司に、せめて迷惑だけは掛けたくないし、円満に退社したいという気持ちがあったのでもうあとは言うとおりにしようと思ってしまいました。
ですが、引き継ぎをいつまでも開始させてもらえず、一日一日がこれまでと変わらず過ぎる毎日。引き留めるとか、気持ちが変われば、とか言われていたそうですが退職の意思を上司に伝えるというのは正直ハンパじゃない勇気がいることです。覆るわけがありません。一社でしか働いたことのない上司たちは知っていて欲しいです。
「自分が休んだら会社の迷惑にならないだろうか」
有休消化は権利です。休んでも休まなくてもあなたが辞めることで職場には少なからず迷惑がかかります。どうせ迷惑がかかるんです。それはギリギリまで働いても同じです。上司が渋ったり嫌みを言ったら、総務部でも労基でも、相談してください。もう1度言いますが、有給休暇は権利です。使った方が良いです。
有給を使えないのは、自分の意思が弱いから。
有給が残っているということはそれだけ会社のために頑張ってきたと言うこと。最後くらい甘えさせてもらっていいんじゃないか、と考えてみれば少しは気持ちが楽になりますよ。
自分と会社、双方のために早めに休んだほうがいい
退職する人がギリギリまで働くのは、会社にとっても良いことではありません。早めに引き継ぎをし、不明な点は在職中に解決するべきだからです。僕は実際に辞めた後、仲の良かった前の職場の先輩から「この仕事ってどうしてた?」と電話で聞かれたことがあります。こんなのもっと早く引き継いでいれば在職中に出来たことです。
仕事を引き継がれる側にも準備期間、ならし運転期間が必要です。辞める社員に新しい仕事をさせても会社のためになることは一つもありません。
退職者がズルズル仕事をすることは、実は結果的に会社に迷惑を掛けています。「あいつ無責任に有休消化しやがって」という批判を聞こえないふりしてでも休んだ方が、結果的には会社のためになります。
次の職が決まっている人は、有休消化はそれまでの充電期間であり、まとまった休みを取る人生でもなかなかチャンスです。次の仕事への準備もあるし、今後の社会人人生においてかなり上位に入る有意義な時間を辞める会社のために捨てるのはマジもったいない。
本当に、鉄の意思で休み取ってください。
引き継ぎはしっかり。やることはやる
有休消化をする以上、引き継ぎは丁寧に行いましょう。引き継ぐ相手の仕事を増やすばかりか、引き継ぎのための余分な時間を取らせることになるのでなるべく丁寧に。わからないといわれれば何、度でも説明する責任があります。しっかりやることをやれば、休みを取ったって取らなくたって円満に退職できるはず。その後もいい関係でいられるかどうかは、ギリギリまで働いたかどうかではなく、迷惑を最小限にとどめてしっかり引き継いだか。大事なのはこっちです。
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まとめ
転職や退職時には硬い意思で有給を消化してください。それがあなたのためであり、会社のため。休めないのは会社や上司が悪いのではなく、あなたにも問題があります。
しっかり休みをとって有意義な充電期間をつくるべき。後悔した僕からの意見です。