大分県・高崎山自然動物園で若いメスザルが男性飼育員を熱愛し、後をつけまわすなど異例の事態となっている。
若いメスザルが恋をしたのはガイドの藤田忠盛さん。藤田さんは「20年前も2年間同じサルが私に求愛に来た例があるが、ここまで激しい求愛はそれ以来」と驚く。「1日、2日だったら可愛らしいが1カ月続いているので、最近うっとうしいです(笑)。一種のストーカー行為を受けている……」と困った様子。
来る日も来る日もべったりで、藤田さんは一種の恐怖すら感じているという。このメスザルは推定5歳で人間に例えると女子高校生くらい。出産経験がないため、名前はまだないという。
しかし、そもそもサルは人間に恋することが出来るのだろうか。京都大学・杉山幸丸名誉教授によると「サルが人に恋をするというのは、両者が非常に緊密につながっているような所だけで起こる。特に発情した若いメスに多い」という。
サル社会ではオスが若いメスに興味を示すことはない。そのため、若いモテないメスザルを職員などがエサを与えるなどして可愛がると人に対して求愛し始めるという。藤田さんは「20年前もそうだが、自分がサルに似ているんじゃないかと諦めている」と語った。
動物園では、今回の件は異例として「お客様はサルに触らないで」と注意を呼びかけている。
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