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中国空母「遼寧」を大解剖…対米原子力空母「カール・ビンソン」では雲泥の差か “鈍足”で強度も不十分とも

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中国空母「遼寧」を大解剖…対米原子力空母「カール・ビンソン」では雲泥の差か “鈍足”で強度も不十分とも

 中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は、もともと旧ソ連の空母と艦載機の主任務は護衛や防空であり、攻撃的ではないと主張。同紙は酷評に強く反発しているが、台湾の軍事関係者は「遼寧は、天候が悪く、他艦船との連携がなければ、空母としての能力は3割程度しかない」と手厳しい。

 今回の遼寧の一連の航海には、軍事プレゼンスの誇示と同時に、国産空母の運用に向けた経験の蓄積という重要な任務があった。

 ただ、大連で建造されている中国初の国産空母は遼寧よりも小さく、排水量も遼寧の約6万7千トンを下回る5万トン。通常動力型で、カタパルトも搭載されない。

 一部メディアは先月、この空母が「山東」と命名されると報道。今年前半にも進水し、戦力化は25年ごろとなりそうだが、米空母と渡り合うレベルには達していないのが実情だ。

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