スピーディーな展開の国産カードゲーム「テンガロン(Mount ten)」です。
同人ゲームがもとになっていて、ちょっとマイナーどころでしょうか。
どのくらいマイナーかというと・・・。
いつも、ボードゲームのレビューを書くときは、私は当該ボードゲームをGoogleで検索します。
目的は、検索表示されてきた主なサイトのざっとチェック。自分の書いた内容がいつのまにか他のサイトのパクリとなってしまっていないか、一応気をつけるようにしています。
今回も「テンガロン カードゲーム」で検索しました。
すると、なんと以前にGoogle Adsenseが最低合格ラインを実験したときに、走り書きした自分自身の下書きサイトの内容がないテンガロン記事が上位に出てきてしまいました。
誰よりも早く手札をなくそう!
内容物
小さな箱にはカードのみ。箱の形状はキャラメル箱タイプです。繰り返し開け閉めしづらいので、個人的には箱の形状はあまり好きではありません。
カードは、黒い数字のカード(1~40)が各1枚の40枚と、赤い数字のカード(10~30)の21枚の合計61枚で構成されています。意味をなすのは数字と赤黒のみ。とてもシンプルです。
カードデザインは親しみやすいイラスト、テンガロンをもじってか動物のテンがデザインされているようですね。
準備
カードをシャッフルし、各プレイヤーに手札として配ります。残りは山札として中央においておきますが、最初の1枚は表にしておきます。
配る枚数は、2~4人の場合は各10枚、5~6人で遊ぶ場合は各8枚です。
最初にカードを出すスタートプレイヤーを適当に決めれば準備完了です。
ゲームの流れ
手札を一番最初になくした人が勝ちの、いわゆるゴーアウト系のゲームで、時計回りに手札から順番にカードをだしていきます。基本は。
ラウンドの基本進行
スタートプレイヤーは、手札の中から好きなカードを場に出します。
2番目のプレイヤーは、出されたカードから±10以内となるカードをだします。この出されたカードによって、以降、大きいカードを出すか、小さいカードを出すかの、昇順・降順が決まります。
3番目以降のプレイヤーは、2番目のプレイヤーの際に決まった昇順、降順のルールにしたがって、10以内のカードを出していきます。
テンガロン宣言
例えば場のカードが23だった場合に、13や33のように、10差のカードを出す場合は「テンガロン」と宣言してカードを出します。
テンガロンを宣言して出した人は、そのラウンドの勝者です。場のカードを全て流し、新たなラウンドのスタートプレイヤーとして、好きなカードを出すことができます。
テンガロンを宣言して出す場合には、カードの昇順・降順の流れは無視できます。さらに、出せるカードをもっているときには、他のプレイヤーの順番に割り込んで出すことができます(割り込みテンガロン)。
パス
順番になって、カードを出せない場合(あるいは出したくない場合)には、「パス」といって、表になっている山札のカードを1枚とります。
カードを出したあと、他のプレイヤーが全員がパスをして自分の順番が回ってきたときは、そのラウンドの勝者です。
テンガロン宣言をしたときと同様に、場のカードを流して新たなラウンドのスタートプレイヤーとして、好きなカードを出すことができます。
勝敗
誰かが手札がなくなったらゲーム終了です。
残った手札につき、赤い数字のカードがマイナス2点、黒い数字のカードがマイナス1点で点数を計算します。
プレイヤーの人数だけゲームを繰り返し、マイナスが一番少ない人が勝利です。
他人の順番だけど、気が抜けない!
テンガロンの魅力は、なんといっても割り込みテンガロンのルール。
実は、このルールは当初はオプションで設定されていたようですが、この割り込みルールのスピーディさがむしろテンガロンの特徴となっています。
テンガロンで割り込んで出せば、順番を自分に引き寄せカードて出せるばかりか、ラウンドの勝者となってさらに1枚好きなカードを出せることになり圧倒的有利です。
なので、みんな他人の順番でも、目を皿のようにして手札と場札のにらめっこです。
テンガロンになる数字カードを持っている人は複数人いる場合もありますので、テンガロン宣言は先に言った者勝ちです。いかに自分が割り込んでカードを出せるかが勝敗を決める、常に気が抜けないスピーディな展開となります。
同じテンがついて10が関係するカードゲームには、「ぴっぐテン」がありますが、ぴっぐテンのような足し算は必要なく、考える要素はそれほどありません。
ただ、うちの子だけかもしれませんが、プラスマイナス10の概念が意外と苦戦、それなりに数字の勉強になっていたようです。
プレイ人数は多い方が、展開の目まぐるしさが楽しめます。他人の順番にも神経を尖らせるリアルタイム性は、なかなか斬新。サクッとお手軽に遊べるカードゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 6歳以上 | 5歳でいけます |
時間 | 10-20分 | 1ゲームならあっという間 |
人数 | 2-6人 | できれば4人くらい欲しい |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★★ | 子供でも簡単 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人も楽しい |
2人でも楽しい | ★☆☆☆☆ | 2人ではできるが割り込みが意味なし |
総合評価 | ★★★☆☆ | サクッと楽しめます |
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