アメリカの民間企業スペースXは自社が運用しているファルコン9ロケットの改良型であるファルコン9アップグレードに使用されるメインエンジンを初公開しました。(写真は旧マーリンエンジン)
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米国のスペースX社は2015年8月18日、「改良型ファルコン9」ロケットに装着される、新しい「マーリン1D」エンジンを公開した。この新しいエンジンは、従来型と比べて見た目に変化はあまりないが、推力が15%向上している。なお、写真のエンジンは黒くなっているが、これは熱試験のためにコーティングされているためで、実際の打ち上げでは使われない。スペースXはマーリンエンジンと呼ばれるファルコン9ロケットの第一段目に使用されているエンジンの改良型を発表しました。このエンジンは見た目はそれほど変わらないものの、推進力が15%以上向上していることが特徴としています。
このエンジンを装備するファルコン9ロケットは、「改良型ファルコン9」(Upgraded Falcon 9)、もしくは「ファルコン9 v1.2」と呼ばれている。
sorae.jp
また合わせてこのエンジンを搭載するファルコン9にもいくつか改良が加えられファルコン9アップグレードなどと呼ばれています。非公式には「ファルコン9 v1.2」とも呼ばているのですが、現在使用されているファルコン9 v1.1のメインエンジンの配置が縦横3列(9基)から8面体状に中央の1つ(9基)に変更されており、第一弾と第二弾目の接続部分も強化れ全体的な高さはほとんど変わっていないものの、二段目の長さが異なっておりより多くの推進剤を搭載しています。
他には第二弾目エンジンも変更されておりノズルが長くなっていることと、再使用に向けたシステムとして機体を安定させる格子状のフィンが改良されているとのことです。
全体的な性能としてはファルコン9 v1.1よりも30%ほど打ち上げ能力が向上しているとしており、地球低軌道に最大13.2トンから17トンに、静止トランスファー軌道に最大4.85トンから6.3トンに向上します。これは単純比較として日本のH-IIA202型(補助ロケット2本付き)の地球低軌道10トン、静止トランスファー軌道4トンを越えています。
同社によると、第一弾を地球に帰還させ再利用を行うことを既に発表しているのですが、ファルコン9アップグレードでは静止トランスファー軌道という高高度からの帰還も可能になる性能があるとしています。
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