北の悪辣手口、正男氏暗殺“また”日本人偽装か 襲撃後に着替え→乗り継ぎ平壌入り…手際の良さ工作員の可能性大
夕刊フジ / 2017年2月21日 17時12分
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害事件で、犯行を主導したとみられる北朝鮮の工作機関が、日本人を犯人にでっち上げようとした疑いが浮上した。実行犯として逮捕された女に、日本のテレビ関係者をかたって接近していたのだ。過去のテロ事件でも、北朝鮮工作員は日本人を偽装している。今回も、責任を日本に押しつけようとしたのか。
マレーシア警察は20日、17日夜に逮捕した北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者(46)の取り調べを本格化させた。犯行の計画や監視役で、事件直後に出国した北朝鮮国籍のリ・ジヒョン(32)、ホン・ソンハク(32)、オ・ジョンギル(54)、リ・ジェナム(57)の4容疑者との関係を調べる。
実行犯のうち、正男氏に液体のようなものをかけたとして逮捕されたインドネシア人のシティ・アイシャ容疑者(25)は捜査当局に対し、「いたずらビデオの出演を依頼されていた」と供述している。20日付の読売新聞によると、シティ容疑者は1月22日、ジャワ島の実家に里帰りした際、「日本のバラエティー番組を作るために日本人のプロデューサーに雇われた」と打ち明けたというのだ。
別の報道では、シティ容疑者は過去にも日本で番組撮影をしたとの情報もある。北朝鮮工作員が日本のテレビ局の関係者を装い、シティ容疑者に接近した可能性が考えられる。
工作員を日本人に偽装させて犯罪を実行させるのは、北朝鮮の常套(じょうとう)手段だ。
1987年の大韓航空機爆破事件では、実行犯の金賢姫(キム・ヒョンヒ)元工作員は「蜂谷真由美」名義の旅券を所持し、日本人女性になりすまして犯行に及んだ。74年に韓国の朴正煕(パク・チョンヒ)大統領(当時)の妻、陸英修(ユク・ヨンス)夫人が殺害された事件では、在日韓国人の文世光(ムン・セグァン)元死刑囚が日本人の旅券で韓国に入り、大阪の交番から盗まれた拳銃を犯行に使用した。
「日本企業が秘書を募集している」という偽の求人募集でだまし、レバノン人女性を北朝鮮に拉致した事件もあった。
犯行を計画したとみられる北朝鮮籍の4容疑者は、いずれも1月31日~2月7日の間にマレーシアに入国し、13日の犯行直後に全員、国外に逃亡した。正男氏が襲撃された後、4人は出発ゲートに向かう途中で着替えをしていたことが映像で確認されている。
さらに、捜査関係者によると、4人はクアラルンプール→ジャカルタ→ドバイ→ウラジオストクというルートで飛行機を乗り継ぎ、平壌に戻っているとみられている。
その手際の良さは4人が北朝鮮工作員である可能性を示し、4人のいずれかが日本人にふんしてアイシャ容疑者らに犯罪を指示した可能性がある。
日本人をかたるのはいい加減、やめてほしい。
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