ノーベル平和賞を選定するノルウェー・ノーベル委員会のカーシ・クルマン・フィーベ委員長が19日、死去した。65歳だった。2014年から乳がんで闘病していることを公表していた。
1981~97年にノルウェーの保守党国会議員を務め、91~94年には女性で同党初の党首を務めた。03年からノーベル委員会の委員に任命され、15年3月にヤーグラン元首相の後任として同委員長に就任。
5人からなる委員会を率い、同年のチュニジアの「国民対話カルテット」、16年のコロンビアのサントス大統領への平和賞授与を決めた。昨年10月にオスロであった受賞者発表の会見には元気な姿を見せたが、その後、体調が悪化し、12月の授賞式は欠席していた。(ロンドン=渡辺志帆)
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朝日新聞国際報道部