【日本の人糞療法が記された書物】
『新修本草』『本草綱目』「人屎」
『和名抄』 「久曽」
『多識編』 「比登乃久曽」
『本草和名』 「人屎」
『窮民妙薬』 「胸虫の薬」
『和方一萬方』 「指腫たるを治る方」
『用薬須知続編』 「男子屎尖」「熱糞堆」「焼人糞」
【効能・効果】
産後陰脱 蛇咬 痘瘡 鼻血
【成分】
人中黄 :甘草の粉末を人糞に混ぜたもの
破棺湯 :人糞を乾燥させ粉末にし煎じたもの
胸虫の薬 :童子の大便干し粉にして丸じたもの。生姜汁にて用いる
【昭和の民間療法】
歯痛が起こると「おまる」の内側にこびりついているカスを削り取って虫歯の穴に詰めた(昭和55年.岩手)
便所の溜の中に竹を沈め節の中に溜まった水を食あたり時に飲む(秋田)
耳だれの時、便所つぼの縁の汁をつける(静岡)