動物園で外来種との交雑サル57頭処分 千葉 富津

動物園で外来種との交雑サル57頭処分 千葉 富津
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千葉県富津市が運営するニホンザルを飼育する動物園で、164頭のうち、およそ3分の1にあたる57頭のサルが、周辺に住みついた特定外来生物のアカゲザルと交雑して生まれたサルだったことがわかり、動物園が処分したということです。
千葉県富津市が運営するニホンザルの飼育施設「高宕山自然動物園」は、周辺の山などに特定外来生物のアカゲザルが生息し、野生のニホンザルとの交雑が進んでいるおそれがあるとして、園内のサルについてDNA鑑定を行いました。

その結果、動物園で飼育されている164頭のうち、およそ3分の1にあたる57頭が、アカゲザルと交雑して生まれたサルだったことがわかりました。交雑が進んだ理由について、動物園は、フェンスが破損するなど施設に不備があり、サルが園の外と出入りできる状態になっていたためではないかとしています。

ニホンザルとアカゲザルとの交雑で生まれたサルも特定外来生物になり、この動物園では飼育の許可がないため、去年12月から今月にかけて、これらのサルを処分したということです。

動物園は「やむをえない対応だった」としたうえで、今後は交雑を防ぐ対策が必要だとして、施設の改善や飼育環境の整備を進めることにしています。