ギャレット、１４０ｍ弾で車を破壊　右翼場外で車のガラスがグシャッ

　レンタカー破壊弾だ。巨人のギャレット・ジョーンズ外野手（３５）が２０日、那覇キャンプでのフリー打撃で衝撃の一発を放った。白球は右翼フェンス奥にある高さ２２メートルの防球ネットを越えて、駐車場スペースへ。某スポーツ紙女性カメラマンのレンタカーのフロントガラスに直撃、同心円状にヒビが入り走行不能となった。関係者によると飛距離は推定１４０メートルという。

　ガシャン！！　小雨を切り裂き、球場ＢＧＭをかき消した。衝撃音を響かせた主はギャレット。打撃マシンのカーブをドンピシャのタイミングでとらえた。「脱力した理想のスイング。バックスピンもかかっていた」。打った瞬間、柵越えは確実。いや…。白球は飛びすぎた。

　球場によると２２メートルの防球ネットは、プロ野球がキャンプやゲームを行うときにのみ設置する特設ネット。巨人時代のラミレス（現ＤｅＮＡ監督）が左翼ネットを越えて以来２例目だそうだ。打球が車に当たるのは初という。

　ギャレットがフロントガラス破壊を知ったのは、フェンス近くでトレーニングしていたチームメートのジェスチャーだった。心優しいアメリカンは、けが人がいなかったことを確認すると、まずは持ち主側に「申し訳ない」と謝罪。それからボールを受け取り「ケースに入れておこうかな」とジョークも飛ばした。

　メジャー１２２発の実績で入団し、昨季は２４発。２年目の今季は飛躍が期待される。「日本のピッチャーを知っているから心に余裕がある状態」。破壊力抜群のギャレ砲で、何度でもＧ党を喜ばせる。　（川本光憲）