犬は、親友・恋人・家族・よき理解者と言われるのはなぜでしょうね。
犬が本来持っている性質を観察すると、結構恋愛に通じるものがあるんですよ。
簡単にまとめてみました。犬は健気で強く可愛い生き物です。
犬はリーダーに従う生き物
犬の先祖はオオカミと言われていて、群れの中のリーダーに従う性質を持っているので、家庭で育てた場合でもランクを付けて一番の上位者に従います。
我が家の場合は、アポロ(犬)にとって私がリーダー。夫が「おすわり!」と言うと必ず私をチラッと見て座っていいのか確認しますし、夫が「おいで!」というと夫のいる場所を通り過ぎて私のところに来るんですよ。
スキンシップ時間が私の方が長いせいだと思いますが、ちょっと夫が気の毒な気がします。夫のおかげで美味しいオヤツが食べられてるんだよ?アポロ?
ボクのリーダーはオトナンで良いんだよね?
オヤツは肉の旨み重視で頼むよ!
飼い主と同調「ミラーリング」
犬は飼い主さんの気持ちを真似すると言いますが、本当にその通り。
私が嬉しいと一緒に喜んでジャンプするし、泣いていると一緒に悲しんでペロペロと舐めます。慌ててウロウロすると一緒に部屋中を往復して動揺します。まったりとお茶を飲んでいると、お爺さんのようにゆっくりそばに来て丸くなるんですよ。
老犬なので、ね。(;´∀`)
こういう同調行動は「ミラーリング」と呼ばれています。
ただアポロの場合・・・
私がなぜ、嬉しいのか、悲しいのか、驚いているのかまでは分からない。
アポロなりに考えてる素振り(困った顔で小首を曲げる)を見せるんですが、理解できないようです。九死に一生などで犬が助けてくれたという話はたまに聞きますが、あれは本当に神がかりというか、個人的には稀なんじゃないかと思います。人を助けるように訓練されていれば可能でしょうけども。
こうした犬の特徴が恋愛にも通じるなぁと思うので、少し以下にまとめます。
犬の行動に見る恋愛道6つ
飼い主さんと信頼関係が結ばれているという条件付きです。
犬の性格によるので、ここでは我が家の犬アポロを観察して書きますね。
①あなた一筋。あなたに一生ついていく。
浮気しません。あなたと決めたらとことんついていく。
どんなにカッコいい、または美しい人が現れても動じません。人の感覚による外見の良さは関係無いのが良いところ。ニキビがあろうが大デブさんだろうが関係ない。離れ離れになってもずっと記憶に残っているそうですよ。
美味しいオヤツで一瞬つられても、食べ終わったら必ず戻ってきます。
軽い恋愛をしたい場合は重すぎますねぇ。
②会えない時間を責めず黙って待つ
どうしてもお留守番の時間があります。
長い時間待たせていても「今日はどこで何をしてきた」のか行動を聞かない。黙って待てる強さがある。私が帰ると、お茶目に服の匂いを嗅いでチェックしたあとに、足の周りをくるくる回って大喜びします。
寂しかったとか、約束を破った埋め合わせをしろとか、負担になる事を言わず(犬の場合は、怒って吠えたりえたり噛んだりせず)ただただ帰ってきたことを全身で喜ぶ。
いくら相思相愛でも会えない事情ってもんがあるし、ぶらりと出掛けたい一人の時間もある。ちょっとくらい会えなくてもそれは嫌いになった訳じゃない。あれこれ言われて嫌になる場合があるんですよね
何にも疑わず純粋に待てるんです。なんて健気なんだ!そして「ごめんね」となり、また、ぎゅっと抱きしめてしまうのです。
③空気を読みながら甘える
これはミラーリングとは違うかもしれません。
犬種によっても読む度合いが違いますが、犬は空気を読んで行動します。
アポロの場合は、例えば・・・
私がスマホで調べものしていると遠くで見ていますが、いざスマホをテーブルに置くと走ってきます。夫と少し強い口調で会話していると、そっと間に入って2人の顔を交互に見て様子を伺いますよ。
どんなに自分が寂しくても、四六時中甘えることはしません。飼い主の状況をチェックして、今、自分が甘えていいのか様子を伺います。飼い主の世界を邪魔しない。細かい作業をしている時もダメ!と言うと耐えながら静かに待ちます。
そうは言っても、生き物ですからアポロなりに要求したい時があります。そんな時は、じりじりと近くに来て静かに座って待つ。それでも飼い主が無反応だと視界に入るところに移動する。または、思いっきりくっついて、上目使いで見つめます。
そのうち待ちくたびれて眠ってしまうこともあるんですよ。こうなると、また「ごめんね」となり、ぎゅっとしたくなるんですよねぇ。
④何も話さなくても意志が通じる
言葉も少し分かります。
例えば「お散歩」「お出掛けする」と言うだけで外に行く事が分かりクルクル回って喜びます。 他にも「ハウス(自分のケージに入る)」「ヨコ(私の横にぴたっとつく)」など色々あります。これらは、関連付けで言葉を覚えさせたから。
例えば「いい子ね」と言いながら撫でて犬が嬉しいと感じたとします。すると「いい子ね」=嬉しい事と関連付けて覚えますよ。これを利用して躾をしていきます。
そんな風に言葉で伝える事もありますが、普段は言葉を使わない事が多いです。スキンシップしているうちに何を考えているのか分かってくるから不思議。
女性は特に「言葉で愛を伝えて欲しい」と思う方が多いですよね。「愛してる」って言われないと不安になってしまう。だけど、犬はそんな言葉を超越して心と心の意思疎通が出来ちゃう。
それは100%信頼しているから。そばにいるだけで幸せなんです。
疑わずにありのまま。無防備に自分をゆだねている姿が愛おしくてたまりません。
⑤自分の痛みを表に出さずに耐える
これは飼い主にとっては辛い犬の特徴のひとつ。
痛みや辛さをあまり表に出さないので、見た目がとても辛そうな場合はかなり病状が悪化している事がけっこうあるんです。これは猫も同じですよね。
「こんなに辛いの。痛いの。だから優しくして」と態度に出さないんです。
これは病状や精神状態によって、耐える事が必ずしも良いと言い切れません。
だけど、精神的な辛さで相手に頼りすぎていないか。依存と愛を履き違えていないか、ちょっと考える。 相手だって生きていれば辛い事はいっぱいあります。本当なら愛する人には負担をかけたくないですよね。これはここで語りつくせませんねぇ。
要するに、お互いが負担がなく補い合うお付き合いが理想じゃないでしょうか。
本当に辛い場合は小出しにせず、相手に時間をとってもらってじっくり話し合うのが良いと思います。問題には原因が必ずあるはずですから。そこでお互いの本当の間柄が分かるともいえますね。
⑥完璧すぎない心地良さ
犬はちょっと間抜けなところ、お茶目なところがあります。
普段は飼い主とミラーリングしていても完璧ではないんです。
だがそれが良い。(花の慶次的な!)
あ、ごめんなさい。いきなり慶次出しちゃいました。
原哲夫さん作品大好きなもので(;´∀`)
例えば・・・
夢中でひとりで遊んでいると飼い主の声が耳に入らない時があって、散らかしてしまい、ヤバい!叱られる!と気付いて背中を丸めたり。一生懸命に毛布の中に入ろうとするんだけどお尻が丸見えだったり。
さっきまで楽しく遊んでいたのに、お別れの時のバイバイが嫌で突然に目を合わせない仕草をして、空中を見てごまかしたりします。言い出したらキリが無いです。
クスッと笑える可愛い失敗をする。
完璧より、ちょっと足りないくらいの方が楽しいです。しょうがないなぁと思わせる心地良さが良いと思いますよ。だって、足りないところを一緒に埋めていき、補い合う方が愛が深くなりますから。
色んな音が気になっちゃう。
最後に
犬は飼い主の気持ちと同じ行動をするので、嬉しい反面切なくなるときがあります。
例えば、犬が怪我や病気をしてしまい、飼い主が悲しくて泣いてしまうと犬まで一緒に悲しくなる。犬は自分のことよりも、飼い主が悲しんでいる事の方が辛いんだそうです。自分の命を預けているリーダーですからね。
アポロは不治の心臓病で、気を抜くと一撃で寿命を迎えてしまう危険性を持っています。とても心配ですが、不安で悲しい顔をするよりも、笑顔で「がんばったね」「えらいね」と言って見守りたい。そうすることでアポロも嬉しくなると思います。
ミラーリングをプラスの方向に使うとお互いが幸せです。
アポロを観察した恋愛道、まとめるとこんな感じです。
・あなたに一筋で浮気しない
・そばにいるだけで幸せ
・会えない時間を責めない
・周囲の空気を読む
・四六時中甘えない
・愛の言葉を要求しない
・痛みや辛さを滅多に表に出さない
・基本的に一生懸命だけど、間抜け
これらの恋愛道、重すぎると思う方もいらっしゃるでしょうねぇ。その場合は猫の行動を分析してみると興味深いと思います!
猫は気ままで自由。ちゃんと自分を持っていて知恵もあります。犬みたいに、飼い主とミラーリングはあまりしないけど愛たっぷり。そういう柔軟な恋愛も素敵ですね。
親ばかオトナン許してやって。
ミラーリングをもっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
読んでくださってありがとう~。
オトナンでした。
ではまた (╭ರᴥ•́)☆
植物に関するブログも書いています。
▶Grimo[ぐりも]|グリーンをもっと。優しいガーデニングスタイル。