首相 電通元社員 高橋まつりさんの母と面会

首相 電通元社員 高橋まつりさんの母と面会
安倍総理大臣は、過労のため自殺した電通の元社員、高橋まつりさんの母親の幸美さんと総理大臣官邸で面会し、悲劇を二度と繰り返さないよう、長時間労働の是正などに全力で取り組む考えを伝えました。
過労のため自殺した電通の元社員、高橋まつりさんの母親の幸美さんは、去年12月25日のまつりさんの命日に合わせて、安倍総理大臣から弔電と花を受け取ったことへのお礼を伝えたいとして、21日午後、総理大臣官邸を訪れ安倍総理大臣と面会しました。

幸美さんは、まつりさんの小さい頃からの写真を張ったアルバムを持参し、思い出を語った上で、「長時間労働のない社会をつくってほしい。まつりが命を失ったのは社会全体の責任でもある」などと話し、長時間労働の是正に社会全体で取り組む必要があると訴えました。

これに対し、安倍総理大臣は働き方改革の一環として、罰則つきの時間外労働の上限規制の制定に向けて取り組んでいることを説明したうえで、「労使の合意も重要だが、悲劇を二度と繰り返さないよう長時間労働をできるかぎりなくしていきたい」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は「仕事と子育てが当たり前のように両立できるようにしたい」などと述べ、長時間労働の是正と同時に仕事と子育てを両立できる社会の実現に向けて保育所などの整備にも全力で取り組む考えを伝えました。

面会のあと幸美さんは記者団に対し、「昨年末に安倍総理大臣から娘の命日にお花を頂き、そのお礼に伺いました」と述べました。