こんにちは。ぬぉーまん(@Nuohman)です。
現在、僕は25歳で大学4年生。
大学4年といえば通常22歳でなる事ができ、それ以上の年齢の方は留年や浪人をしている方だと考えられる。
僕の場合は少し変わっており、高校卒業後に専門学校へ入学し、そちらを辞めてから再度大学に入学した為、25歳という年齢で大学生をしている。
専門学校のジャンルは声優です。
今回は声優専門学校に通っていた時の体験談と、声優専門学校の実態、というか闇について話したいと思う。
最初に言っておく。
行きたいと考えてる人は今すぐ止めろ
※今から話すことは暴言多めです。
あまりにも愚かな入学への仕方
まずは僕が入学を決断した理由を語りたいと思う。
高校時代は学業を疎かにし、趣味や娯楽、そしてそれを行う為に必要なお金を稼ぐ為バイトばかりしていた。
テストはクラスで最下位。登校するフリをして遊びに行くなど日常茶飯事だった。
「自分は頑張ったら何でもすぐにこなせる」
そう謎の自身とプライドがあり、勉強などの"自分にとって面倒事"と考える事は後回しにしていた。
机に向かう事はほとんどなく、高校時代のテストでクラス順位ワースト3から抜け出す事は一回もありませんでした。
高3にもなるとみんなが「受験」というワードに必死になり始めた。
学校をサボって一緒に遊んでいた友人達も行きたい大学に受かるよう勉強を始めた。
その時の僕はというと、このまま友人達と遊んで居られる時間がずっと続けばいいなぁなどと夢を見ており、このタイミングでも勉強は一切しておらず、やりたい事も行きたい進路も特に考えず遊んでいた。
そんな僕が声優の専門学校に進路を決めたのは、中学時代の友人と会ったからです。
この友人は人生の全てをアニメにかけている方で、社会人となった今でも給料の90%をアニメグッズに使うようなアニメ好きの方です。
遊んでいた時進路の話になった僕達はこんな会話をしました。
進路どうすんの?
決めてない
俺さ、アニメ好きじゃん。だからイラストやろうと思うんだよね。
おぉ、いいじゃん!
その学校、声優養成もあるんよ。お前良い声だしやれば?
それもいいな!
進路を決めた理由はコレでした。はっきりいってバカですよ。
厳密には行きたいと考える理由は他にも何となく程度でありましたが、決断するキッカケはこれでした。
その後は、「声優専門学校に行く事に決めた!」と友人達に話すと笑いが起きるのを「(ウケてる!!)」と勘違いし、それが気持ち良くなって後押しとなり、完全に行く事にした。
今は嘲笑だという事に気づいています…笑
昔はキモオタKY野郎だった為、自分で笑ってくれる事が本当に嬉しかったんです。
結果的に自分の人生、そして親が大事に貯めたお金を台無しにしてしまう訳ですが…。
こうして僕は、「声優 専門学校」でグーグル検索かけると1ページ目に出てくる学校へ通う事になりました。
生徒=金づる?!
さて、無事に声優専門学校への入学が出来たが、いざ入学すると学校への不信感・違和感が募ることばかり起きた。
一番最初に声優学校に違和感を感じたのは、入学した最初の時だった。
話は遡って受験の話をさせていただきます。
入学した声優専門学校の受験は(僕の時は)面接のみだった。
面接は他の受験者と二人一組ずつで行われたのだが、僕と一緒に面接を受けた男性がとにかくダメな奴だった。
彼は演劇を子供の頃からやっており、演劇が大好き。
賞も貰った事があるのですぐにでも即戦力として演じる事が出来る!ということを自己PRで発言していた。
しかし実際はというと、ゴニョゴニョした喋り方、声量は無く聞き取り辛い。
滑舌も悪く、上の事を言うのに3~4回は噛んでいた。
面接と共に行われた、予め渡された10行ぐらいのセリフを自分なりにキャラを付けて演じるという実技試験も、セリフを全然覚えられずグダグダ。
見た目も小太りでお世辞にもカッコイイといえず、個性的というほどのオーラや主張も無い。
誰が観てもコイツに演劇の才能は無いと烙印を押す判断ができるだろう方だった。
片や僕は演劇経験はないものの、平均レベルと思われる程度のモノをソツなくこなし終わった。
そして演劇の才能が皆無のコイツと比べられれば受かるだろうと思える手応えを出し、結果、合格通知をいただくことができた。
こうして無事、声優専門学校に入学する事ができたのだが、入学式に行くとコイツが居たのです。
面接官の人から見たら何か煌めくモノがあったのか?と考えましたが、どれだけ考えてもコイツには才能は無いだろとしか思えなかったで、金づるとして入学させたんだろうなと思わざるを得なかった。
これが最初の違和感です。
生徒の質が悪い
ほとんどの生徒が以下の理由で入学していました。
- アニメが好きだから
- ゲームが好きだから
- 何となくで入学した
僕が言えた話じゃないが、本当にこんな奴らしか居なかった。
「アニメ好きの友達が多いし声優やれたら自慢できる!」
「進路希望無いし、とりあえずアニメ好きだから来た!」
「好きな声優さんとお近づきになりたいから声優やる!」
こんな考えの持ち主ばかりでしたね。
本気で声優をやりたいと考えて入学した人は少なかったです。
また、入学者の90%ほどは、中学や高校時代にクラスに一人は居たコミュ障・キモい人、そして問題児と思われる方々だった。
これを暴言と捉える方が居るかと思われるが、昨今の声優業界は「顔・私生活」も含め商売道具となる世界だ。
特別声に特徴がある方でないなら、顔・私生活も生き残る術の一つだという事を理解してほしい。
90%もこんな方達の部屋に案内され、正直最初は
「(モンスターだらけという意味で)ドラクエかな?」と思ったのを覚えています。
また、90%がキモオタとなった事で、とある問題が多発するようになった。
高校時代まではリア充>キモオタという勢力図で過ごしていただろう環境から、キモオタ>リア充に変わったことでキモオタらがイキるようになった。
別に僕はイキること自体は構わないと思っている。
正直誰がイキろうが僕には関係が無いので好きにやっててくれと思ってましたし。
何が問題だったのかというと、初めてイキるという行為を経験して調子に乗りだしたキモオタたちは、キモオタ同士での恋愛沙汰や虐めを始めたことだ。
恋愛慣れしていなかった彼ら彼女らは初めてのモテ期に大興奮。
やれ○○が好きだ、いやその人は他のコが好きだ、私の方が○○が好きだ、といった会話が毎日交わされていた。
恋愛相談をしたいからと授業をサボる人が現れるようになった。
一番めんどくせぇなと思ったのは、演技練習で恋愛シーンをやる際、自分の好きな人とライバルのコが演技してるのを観て泣く女の子が居たのが、正直観てて死ぬほどウザかった。
結果、たくさんあったキモオタ派閥は、いじめやグループ分裂が多発。
酷い時には不登校や退学者(僕が知ってるだけでもクラスの10%はこれが原因で辞めた)が続出した。
話は変わるが、大半の生徒が受動的というのも悪い事だと思った。
「卒業後には完璧な技術を学べている」「業界へのコネが手に入る」
学校を卒業さえすれば声優になれると考えてる人が大半だった。
その為授業への取り組みが真剣ではなく、寝てる人、セリフを暗記してこない人など多数存在。
酷い方だと、他の生徒が真剣な演技をしているというのに、自分の欲の為ふざけて笑いを取りにくる空気の読めない人が居たりと散々だった。
受動的な人間が、声優になる為オーディションに参加したり、事務所に所属したりと、卒業後に自分から行動しなければならない事を出来る訳ないんですよ。
その為、同期で声優として名前を聞いた人は7年経過した今でも0です。
このカリキュラムは本当に良いのか?
火. 歌のレッスン(午前・約90分)
水. 日本舞踊(午前)・身体作り(午後)
木. ジャズダンス&タップダンス(一日)
金. 演技指導(午後)
午前 = 9:00~12:00 午後 = 13:00~17:00
※かなり前の事なので多少曖昧な部分あり
僕が在学していた間の一週間の時間割がこちらです。
これで声優なれるの?なれる訳ねぇーだろ。
今でこそそう思えますが、当時は学校側が掲げる「声優専門学校の良い所」に騙されて入学を決断してしまった。
他の同期も同じように洗脳されて入学した人が大半だったと思います。
こんなカリキュラムに年間140万近く払ってると聞いて、「おかしすぎるだろ…」と思うのは入学して半年経ってからの事…
学校側は、生徒を入学させれば学費は手に入るし、一人でも有名声優が生まれれば学校の名前が売れる。
生徒は良いカモぐらいにしか思っていないのだろう。
ちなみに僕が通っていた声優専門学校は2年制であり、初年度140万、二年度120万、合計260万以上の学費を払う必要がある。
ここまで読んでくれた人の中でまだ入学を考えている人は、260万の価値があるかを今一度考えてみて欲しい。
講師陣による依怙贔屓
依怙贔屓-えこひいき-が割とどの講師陣からも窺えた。
僕は昔いじめられていたこともあり、人の表情や態度からその人の思ってることを割と敏感に感じ取る力がある。
なので、傍から見てると生徒によって接し方や態度、評価なんかが違う講師陣が結構いたのがわかってしまった。
この接し方というのが"授業の取り組み方“だったり”素質・才能“で講師が考える生徒ランキングが形成されているのか分からないが、露骨すぎたのは流石に引いたよね。
かくいう僕もこの依怙贔屓が原因で辞めたといっても過言でない。
上記の時間割を見てもらえれば分かるが、この中で一番重要なのは金曜日の演技指導である。
僕はこの演技指導の先生から好かれてない対象だった。
正直何が好かれていなかったのか分からない。
授業が始まる1時間前には部屋に到着し、準備体操等して身体を作っていた。
授業に取り組む態度も、高校時代不良生徒と書いてしまったので信じてもらえないかも知れないがマジメだった(仕事ではマジメなタイプ)。
外見も他の生徒より圧倒的まし。
それでも好かれていないと指導もへったくれもないので、僕にとっては無意味な授業となった。
好かれている奴への指導は何度も何度も指示して改良していく。
対する僕への指導はTwitterのツイート文字数限界分ほどの指摘しかしてくれない。
これで年間140万だよ?笑っちゃうよねwww
今でもこの先生は指導を行っているようだが生徒はどう思ってるんのかな?
あと思ったのは、学校(中学校・高校といった教育)の先生に比べると"教える“才能はないな。
技術はあろうが教える才能がない講師が多いので、吸収すべき内容は薄っぺらかった印象。
逆に声優専門学校に入学して良かったこと
10分考えたが無い。以上。
最後に!
以上が声優専門学校に入学した者にしか味わえない闇です。
僕は半年間専門学校に通ったのだが、一番最初に感じた学校への違和感と、そこから退学するまでに感じた多くの不満を信じ、早々に通うのを止めて良かったと思ってます。
※通っていたのは半年間ですが、学費は初年度分全て払っていたので、退学は年度終わりに行いました。よって経歴上では1年間通っていたことになります。
実をいうと、オープンキャンパスで訪れた際、後に担当となる先生がこっそりと「この学校に来るのは止めておけ」と教えてた事があった。
その時は何故そんな事をいうのか意味が分からなかったが、入学してやっと意味が分かった。
学校紹介の動画やサイトを見ると生徒が頑張ってる姿を見るが、あんな絵は珍しい光景でしたよ。
有名声優さんのレッスン指導!も年で数える程度しかないでしょうね。
在籍してた半年間で有名声優に会ったのなんて0回でしたよ。
なのに講師陣紹介ページでは、普段教えて下さる講師を差し置いてトップに名前が記載されている辺り、これでカモを誘ってるんだなと否めない。
入学して得した事は考えても全く浮かばないかな。
これから行きたいと考えてる人は絶対に止めた方が良いと断言する。
断言してしまうと"本気でなりたい"と思ってる人はどうすれば良いのってなるけど…。
学校を経由するのではなく、養成所からスタートした方が良いのかなぁ…?ワカラン
声優という職業がどこか軽視され、簡単になれるというイメージがありますが、決して簡単な道ではないです。
今一度本気でやれるのか考え、進路を決めたほうが良いですよ。
興味があるならオープンキャンパスに参加するのをおすすめします。
今回書いたことの多くを味わえますからね笑