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福島出身学生に「放射能光る」…非常勤講師が暴言

関西学院大の中央講堂=兵庫県西宮市で、西本勝撮影

 関西学院大(兵庫県西宮市)は21日、教育学部の40代男性の外国人非常勤講師が東京電力福島第1原発の事故を念頭に、福島県出身の女子学生に「放射能を浴びているから電気を消すと光ると思った」と発言したとして、講師を減給3カ月の懲戒処分にしたと発表した。大学は「差別的発言だった」と認め、講師も来年度以降は契約を辞退する意向。女子学生は精神的ショックを受け、現在も授業にほとんど出席できないでいるという。処分は17日付。

 関学大によると、女子学生は2014年に教育学部に入学。同年11月ごろ、英語の授業で講師から出身地を尋ねられ答えると、講師は電気を消し、日本語と英語で「放射能を浴びているのに光らないね」と発言した。

 学生は16年4月、大学にハラスメント相談センターが開設されたことを知り、複数回相談。大学側は11月から調査に入ると、講師は「冗談のつもりだった」と認め「学生に謝罪したい」とも述べた。電気を消したことは「記憶にない」と話しているという。

 関学大は伊藤正一副学長が「被害学生や被災地の皆様に深くおわび申し上げます。再発防止に一層努力します」とコメントを出した。一方、相談開始から調査まで7カ月かかったことについて、広報室は「正式な申立書が出ていなかったので、調査が難しかった。大学としてはできる限りのことをした」と説明している。【田辺佑介】

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