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酉年早春 花と鳥に会いに 新湊博物館 工芸、民具 特別展

花や鳥を題材に描かれた掛け軸=射水市新湊博物館で

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 酉(とり)年にちなんで花と鳥の装飾が施された工芸品や民具を集めた特別展「花と鳥のデザイン展」が十七日、射水市新湊博物館で始まった。花菱や草花文様で彩られ、一八〇八(文化五)年製の岩橋望遠鏡も合わせて展示する。四月十六日まで。

 干支(えと)にちなんだ企画展は初めて。緑釉(りょくゆう)が美しい小杉焼を代表するカモ徳利(とっくり)や、新湊地区出身の陶芸家石黒宗麿(一八九三〜一九六八年)が枯れ木に止まるカラスを描いた鉢など四十七点を展示する。

 市を代表する日本画家郷倉千靱(ごうくらせんじん)(一八九二〜一九七五年)による「白梅に尾長図」の掛け軸や、昨年四月に亡くなった千靱の長女郷倉和子さんが静物や季節の花々などを描いた「かほりシリーズ」の絵画も並ぶ。日本画の巨匠川合玉堂(ぎょくどう)(一八七三〜一九五七年)が春と秋の風景を描いた二つの掛け軸は注目を集めそうだ。

 玉堂の掛け軸を寄贈した高岡市の男性(85)は「博物館で見ると一段ときれいだ。良い作品なので多くの人に見てもらいたい」と話した。博物館の担当者は「早春の季節を一足早く感じて」と来場を呼びかけている。午前九時〜午後五時、火曜休館。一般三百十円、六十五歳以上百五十円、中学生以下は無料。 (山本拓海)

 

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