世界の兵器取り引き 冷戦終結後最大に
国際的な兵器の取り引きを分析するスウェーデンの研究機関が、最新の報告書をまとめ、去年までの5年間の取り引きが、冷戦終結後最大になったと指摘しました。
スウェーデンのストックホルムにある研究機関「ストックホルム国際平和研究所」は、国際的な兵器の取り引きについて毎年、5年ごとのデータを比較した報告書をまとめています。
20日に発表された最新の報告書によりますと、去年までの5年間の兵器の取り引きは、その前の5年間と比べ8.4%増加し、冷戦終結後の1990年以降、最大になったということです。
兵器の輸入を地域別に見ますと、ヨーロッパやアフリカで減少しているものの、中東で86%、アジア・オセアニア地域で7.7%増加したということです。国別ではインドの輸入が最も多く、サウジアラビアとベトナムではそれぞれ倍増しています。
これについて研究所は、中東ではシリアやイエメンなどで続く武力衝突や過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いが、アジア・オセアニア地域では南シナ海をめぐる中国と周辺国との間の緊張でフリゲート艦や潜水艦といった輸入が増えたことなどが背景にあると分析しています。
一方、輸出をめぐっては、全体の33%を占める最多のアメリカと、23%を占めるロシアに次いで、中国が6.2%で3回連続で3位となり、研究所は「中国は今やトップクラスの供給国になった」と指摘しています。
20日に発表された最新の報告書によりますと、去年までの5年間の兵器の取り引きは、その前の5年間と比べ8.4%増加し、冷戦終結後の1990年以降、最大になったということです。
兵器の輸入を地域別に見ますと、ヨーロッパやアフリカで減少しているものの、中東で86%、アジア・オセアニア地域で7.7%増加したということです。国別ではインドの輸入が最も多く、サウジアラビアとベトナムではそれぞれ倍増しています。
これについて研究所は、中東ではシリアやイエメンなどで続く武力衝突や過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いが、アジア・オセアニア地域では南シナ海をめぐる中国と周辺国との間の緊張でフリゲート艦や潜水艦といった輸入が増えたことなどが背景にあると分析しています。
一方、輸出をめぐっては、全体の33%を占める最多のアメリカと、23%を占めるロシアに次いで、中国が6.2%で3回連続で3位となり、研究所は「中国は今やトップクラスの供給国になった」と指摘しています。