モヤモヤして、一日中自分を責めていた。
自己嫌悪。
一転して、「どうせ愛されているし」という「切り替え」を採り入れてみるも、その場しのぎ。
会社帰りの電車で読んだ本に、少し救われる。
「もし、あなたが自分自身の内部で自分を強く拒絶していたら、あなたは外の世界でも強い拒絶を受けます。混乱した感情を抱いていれば、混乱した結果を招きます。自分には受け入れられる価値があると確信していれば、誰かがあなたを受け入れます。」
「宇宙は「イエス!」と言う大きな機械です。」
───アラン・コーエン
これを読んでいると、近くにいた女性が目の悪い乗客に席を譲った。
私は、自分を拒絶していたから周りから拒絶されているように感じ、
混乱していたから考えは堂々めぐりだったのだ。
文章の意味が私の心にしみ込むと、ギスギスしていた自責はゆるやかに溶けていった。
女性の親切心も、素直にあたたかく感じることができた。
一日の終わり近くになって、ようやく穏やかな優しさを取り戻せた。