トランプ大統領、盗聴危機!?5年前のスマホ使用で安全性問題

2017年2月20日6時0分  スポーツ報知
  • トランプ米大統領就任からの1か月間

 トランプ米大統領が20日、就任から1か月を迎えた。

 「この1か月間で米国を再び偉大にするために、信じられないほどの進展を遂げた」。トランプ氏は18日、南部フロリダ州メルボルンの集会で、数千人の支持者を前に集会で胸を張った。米企業が相次いで国内に雇用を戻すと表明し、株価が上昇したのは「私たちが新しいビジネス環境を作ったからだ」と強調。新たな大統領令の導入にも強い意欲を見せた。

 ただ、課題は山積している。物議を醸す過激なコメントをツイッターに連投しているトランプ氏が使用する個人アカウントの端末の基本ソフト(OS)は、セキュリティー上の問題が指摘される「アンドロイド」。ハッキングで盗聴や情報抜き取り、位置検索をされてもおかしくない。また、米メディアはトランプ氏のスマホが5年前に発売された韓国サムスン製「ギャラクシーS3」の可能性が高いとしている。同機種はセキュリティーソフトの更新が終了。情報管理、安全確保の点で問題視されている。

 また、選挙戦中から掲げた「米国第一」の政治実現に向け大統領令を連発したものの、支持率は記録的な低迷が続く。米世論調査会社ギャラップによると、就任直後にアイゼンハワー氏以降の歴代大統領で最低だった支持率はその後も下落が続き、現在は40%前後だ。

 通常、政権誕生100日間の「ハネムーン期間」は野党支持者からも一定の支持が得られるが、「外交交渉での問題発言で信頼を落とすなどして、“ハネムーン”とは縁がなかった」と同社は分析。民主党は閣僚人事に反発し、承認審議をたびたびボイコットしている。連邦政府の高官ポストは空席が埋まらず、行政実務への悪影響が懸念される。

 13日には、最側近の一人であるフリン大統領補佐官が辞任し、バノン主席戦略官兼上級顧問とプリーバス大統領首席補佐官が不仲とのうわさも。政権運営は難局に直面している。

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