【みのもんたコラム】東京の未来　小池さん信じるしかない

　このコラムで何度も書かせてもらっているけれど、やっぱり今年に入ってもトランプ米大統領と東京都政の話題が中心だね。トランプさんは相変わらず飛ばしていて、全然、おとなしくならないね。すご腕のビジネスマンだし、もう少し様子を見てみたいね。

　私がずっと気になっていた豊洲市場への移転問題も３月か４月までには決着しそうな気がするね。築地市場は戦前の１９２６年に開場してから地域住民に親しまれてきた。戦後になって、老朽化が進んできたこともあって、鈴木都政の時に建て替えが決まった。それで、青島都政に変わったらやっぱり建て替えは無理だとなった。青島さんは１期で辞めちゃって、石原さんが豊洲への移転を正式に決めた、という流れだよね。なぜここまで判断がコロコロ変わったのか疑問だね。

　都議会では参考人招致するなんて話も出てるけど、石原、猪瀬、舛添３知事の責任は重大だよ。公の場で都民、国民に説明する責任と義務があるよ。猪瀬さんは豊洲についてテレビでいろいろ意見を言っているけど、舛添さんは辞めてから一切公の場で話をしていない。豊洲の開場時期を正式に決めたのは舛添さんだよね。開場後に地下水モニタリング検査で環境基準を上回る有害物質が出たらどうしたのかね。「ただちに影響はない」と言ってうやむやにした可能性もあるよ。

　豊洲市場に使ってしまった６０００億円があれば、一体、何ができたんだろう。小池さんが打ち出した私立高の実質無償化どころか、保育園から大学まで全員無償化できんじゃないのかな。待機児童問題もとっくに解消していただろうし、まあ、とんでもない金額を使ってしまったねえ。

　これから、小池さんにはいろいろな圧力があるかもしれない。でも、ここで頑張って解明しないといつやるのって話。千代田区長選では小池さんが支持した区長が勝った。７月の都議選でも小池さんが支持する勢力は拡大するでしょう。現段階では移転について賛否は軽々には言えないだろうけど、最後は小池さんを信じるしかないと思う。東京の未来が決まる大切な１年になりそうだね。（フリーアナウンサー）