◆「ご飯はカップ麺と塩パスタ」。極貧でもアイドルを続けたい
「中学3年生のときに両親が離婚して、私は母についていきました。負担をかけたくなかったし、お小遣いも貰わず成人式にも参加しませんでしたね」と語るのは、現役女子大生グラドルの白川花凛さんだ。
⇒【写真】約220万円の奨学金明細
もともとアイドル志望だった彼女は14歳のときにミクシィを通じて知ったイベントに出る形で“地下”デビュー。以来、ライブやグラビアを中心に活動してきたが、現在も含めお金の苦労から解放されたことは一度もないという。
「私のような底辺グラドルの場合、衣装代や交通費といった活動費はすべて実費負担。高校時代はアイドル活動の費用を捻出するために1か月のうち20日以上バイトすることもありましたね。学校に行ってバイトに出て、帰宅するのはいつも24時過ぎ。あまりにもお金がなくて、パンツを売ることを考えたこともありました」
その後は芸能事務所に所属するが、仕事は過酷なものばかりだ。
「最初のグラビア撮影のときもマネジャーの付き添いがなく、スタッフに言われるがまま、いきなり“泡ブラ”までやってしまい……。今ではものすごく後悔しています」
一昨年には「私が売れないのは覚悟が足りないから」と、一念発起して一人暮らしを始めた彼女。しかし、その目論見も外れてしまう。
「神奈川の実家から東京の大久保に引っ越したんですが、お金がないから食事は塩をかけたパスタか、ファンから貰ったカップラーメンばかり。体重は増えて顔色は悪くなる一方という、グラドルとして最悪の状態でしたね。最後は離婚した父親に泣きつき、滞納した家賃を払ってもらい実家に戻りました」
現在は大学に通いながら、活動を続けている彼女。だが卒業を間近に控え、アイドル人生の岐路に立たされているという。
「実は200万円以上もある奨学金を返さないといけないんです。普通に考えたら就職しないといけないのですが……」
ギリギリの生活を強いられても、アイドルへの未練は断ち切れないという彼女。アイドルとはかくも魅惑的な職業なのだ。
【白川花凛】
’93年、神奈川県出身。T167 B88 W62 H88。現役女子大生グラドル。スマホサイト「SmartFLASH」などではライターとしても活動中。ツイッターは @shirakawakarin
取材・文/青山由佳 加藤カジカ 紐野義貴 森 祐介 山田文大 撮影/菊竹 規
― [貧乏アイドル]の号泣人生 ―
日刊SPA!
読み込み中…