福岡 通称「親不孝通り」の復活を地元が決定

福岡 通称「親不孝通り」の復活を地元が決定
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予備校生などの若者でにぎわった福岡市の通称「親不孝通り」は、17年前、イメージアップを図るため、親不孝の漢字の「不」が富み栄えるの「富」に変更されましたが、近年、予備校が閉鎖されるなどしてかげりが見えたことから、店の経営者や住民らでつくる協議会は、かつてのにぎわいを取り戻そうと元の名称を復活させることを決めました。
福岡市の「親不孝通り」は、近くの予備校に通う浪人生らでにぎわったことから名付けられましたが、若者の非行が懸念されるとして、17年前、イメージアップを図ろうと、親不孝の漢字の「不」が「富」に変更されました。

しかし、予備校が閉鎖されるなどしてにぎわいにかげりが見えたため、去年4月以降、店の経営者や住民のほか福岡市や警察の担当者らでつくる協議会が名称について検討してきました。

この中でことし1月、住民らを対象に、元の「親不孝」に戻す案と今の「親富孝」を続ける案、それに「不孝」をひらがなとする案を示してアンケート調査をしたところ、回答したおよそ400人の71%が、元の名称を選び、今の名称は19%にとどまったということです。

このため協議会は、19日夕方に会合を開き、元の名称を復活させることを決めました。協議会は、近く福岡市に、名称の変更を申請することにしています。

協議会の重孝義会長は、「多くの人が『親不孝』という元の名前に強い思い入れを抱いていることを改めて感じました。新しい魅力ある町にしていきたい」と話していました。