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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】
政治の季節で日本糾弾「聖地」と化す釜山 地方の暴走を放置「反日無政府」顕著に
文氏は慰安婦問題をはじめとして日韓歴史問題での反日ぶりがつとに有名だ。すでに慰安婦をめぐる日韓合意を「親日外交だ」と強く批判している。反日を選挙戦に使うのは明白だ。先月下旬には釜山の慰安婦像を訪れ、「像が寂しがらないよう、ともに守っていこう」などと演説していた。
どうなる窃盗仏像
長崎県対馬市の寺から韓国人が盗んだ仏像「観世音菩薩」を、「元の所有者」と名乗る浮石(プソク)寺に戻すよう政府に命じた大田地裁の判決は、政府が控訴し仏像の寺への引き渡しはとりあえず止まった。政府に代わって大田高等検察が寺側へ引き渡しの強制執行停止を申し入れ、地裁がこれを認めたからだ。像は大田の国立文化財研究所に保管されている。
関係筋によると、「仏像は韓国のもの」と判断した判決も、強制執行停止を認めて寺への引き渡しを判断したのも大田地裁だが、それぞれ担当した裁判官は別で、両判断ともに釜山慰安婦像問題で悪化した日韓関係の影響を受けている可能性があるという。
韓国では日本の対抗措置への反発が強いため、判決は反日無罪の韓国内の雰囲気の影響を受けた。一方、引き渡しを止めた判断は、今後、控訴審や最高裁で判断が覆った場合、寺から像の回収が困難となり批判を受ける可能性を考慮したためとされる。