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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】
政治の季節で日本糾弾「聖地」と化す釜山 地方の暴走を放置「反日無政府」顕著に
釜山が「反日のとりで」になる?
釜山には反日博物館ともいえる「日帝強制動員歴史館」という植民地時代の「日本の蛮行を広く知らしめる歴史館」があるのだ。
この歴史館は2015年暮れにオープンし、昨夏に国立歴史館として格上げされた。地上3階、地下4階の大がかりな施設で発案は親日派糾弾に熱心だった盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権だ。当時の政府機関「対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者ら支援委員会」が集めた遺品や記録物などを中心に展示物を構成している。当時の炭鉱や慰安所などのジオラマも展示されていて、「被害者の魂をたたえ、忘れないための教育の場」なのだ。
釜山に作られたのは日韓併合時に釜山港が動員の主な出発港だったためとされ、館には盧武鉉政権時代に集められた関連書類33万件が保管されていて、元慰安婦のインタビュー映像なども公開されている。
この釜山の政治家といえば、次期大統領候補で支持率トップの文在寅氏(ムン・ジェイン、64)なのである。弁護士出身の文氏は釜山市の南西、巨済島の出身だが、釜山の弁護士会、人権委員会、労働界、市民団体などの幹部。文氏は盧武鉉政権誕生の立役者だったが、当時、釜山地域選対委員長を務めた。