【ボン時事】岸田文雄外相は17日午前(日本時間同日夜)、韓国の尹炳世外相とドイツ・ボンで会談した。岸田氏は、韓国・釜山の日本総領事館前に設置された慰安婦を象徴する少女像について「極めて遺憾だ」として改めて撤去を要求。尹氏は、外国公館前の設置は適切ではないとの認識を示し、「可能な限り最大限の努力を引き続き行っていく」と伝えた。
両外相は、少女像の撤去を含む日韓合意を着実に履行することの重要性を確認。岸田氏は、島根県・竹島への少女像設置の動きについて「受け入れられない」と述べ、韓国政府に善処を求めた。2018年の平昌冬季五輪・パラリンピックの組織委員会ホームページ(HP)に竹島が「独島」と記載されていることにも触れ、削除を促した。
会談後、岸田氏は記者団に「韓国側の対応を注視していく。結果が大事だ」と強調した。日本政府関係者は「少女像について韓国側が今後、どのような対応を取るか説明があった」と語ったが、具体的な内容については明らかにしなかった。
[時事通信社]