オランダ 来月の議会選挙前に極右政党が選挙運動開始

オランダ 来月の議会選挙前に極右政党が選挙運動開始
k10010882041_201702191009_201702191011.mp4
来月、議会選挙が行われるオランダで、移民の排斥などを掲げて第1党の座をうかがう勢いを見せる極右政党が選挙運動を開始し、イスラム教徒の移民を非難したうえで、「オランダをオランダ人の元に取り戻そう」などと訴え、支持を呼びかけました。
オランダでは任期満了に伴う議会下院の選挙が来月15日に行われます。

最新の世論調査では既存の政党を批判し、移民の排斥などを掲げる極右政党「自由党」が、ルッテ首相率いる中道右派の与党「自由民主党」を抑えて、第1党の座をうかがう勢いを見せています。

自由党のウィルダース党首は18日、西部のロッテルダム近郊の町を訪れ、およそ1か月後に迫った投票日に向けて、選挙運動を開始しました。

ウィルダース党首は警察官が厳重に警備する中、支持者たちや各国のメディアを前に演説し、「オランダの治安を悪化させるイスラム教徒の移民は人間のくずだ」と述べて、北アフリカなどからの移民を強く非難したうえで、「オランダをオランダ人の元に取り戻そう」と訴え、支持を呼びかけました。

自由党の支持者だという男性は「移民を入国させない措置が必要だ」と話していました。

オランダの議会選挙は移民政策や、緊縮策で削減された社会保障制度の在り方などを争点に今後、合わせて28の政党による選挙戦が本格化します。