北極海の氷 1月では観測史上最小に 温暖化が原因か

北極海の氷 1月では観測史上最小に 温暖化が原因か
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WMO=世界気象機関は、先月観測された北極海の氷の大きさが、1月としては、観測史上最も小さくなったと発表し、温室効果ガスなどによって地球の平均気温が上昇していることが原因だと指摘しています。
WMO=世界気象機関によりますと、先月に観測された北極海の氷の大きさは、1338万平方キロメートルで、1月としては観測史上最も小さかった去年に比べて、さらに26万平方キロメートル少なくなりました。

減った氷は、日本の面積のおよそ3分の2に相当し、2010年までの30年間の平均と比べると、126万平方キロメートル小さくなっているということです。

WMOによりますと、北極ではこの冬、気温が急激に上昇した時期が少なくとも3回あり、グリーンランドの観測所では、今月9日から10日にかけて気温が氷点下22度から一気にプラス2度まで上昇したことが確認されました。

また、南極の海の氷も、先月に観測された大きさが1月としては最も小さくなったということです。WMOは、温室効果ガスなどによって地球の平均気温が上昇していることが原因だと指摘していて、「世界全体の気象に深刻な影響を及ぼす可能性がある」と述べています。