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マカオの遺族か北朝鮮か 遺体めぐり綱引き

金正男氏とみられる男性=成田空港で2001年5月4日、竹内幹撮影

 【クアラルンプール西脇真一】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)がクアラルンプール国際空港で殺害された事件で、マカオにいる正男氏の家族が在マレーシア中国大使館を通じ遺体の引き取りを求めていることが17日、マレーシア政府関係者の話で分かった。北朝鮮大使館も早期引き渡しを求めており、双方の要求がぶつかる可能性がある。

 マレーシア政府は既に遺体が金正男氏だと認めたが、遺族にDNA試料の提供を要求。「サンプルが提供されない限り、遺体は搬出しない」としている。

 政府関係者によると、既に家族関係者がクアラルンプールを訪ね、中国大使館に協力を要請したという。

 一方、北朝鮮大使館は13日に正男氏の死亡が確認されると、すぐに火葬するよう要求。司法解剖を避け身元を隠す目的とみられるが、マレーシア政府は重大事件のため拒否し、2日後の15日に司法解剖が実施された。

 15日は複数の北朝鮮大使館員が病院の遺体安置施設に詰めかけ、午後には大使も姿を見せ長時間滞在した。その後も遺体の早期引き渡しを求めている。地元紙によると、18日に2度目の司法解剖が行われる。

 「正男氏とみられる男性が殺害された」との報道は14日にあったが、マレーシアのザヒド副首相が正男氏であることを確認したのは16日になってから。この際、ザヒド氏は遺体に関する警察や医療的な手続きが終わり次第、北朝鮮大使館を通じ遺族に引き渡されると語った。ただ、引き取りを強く要求している北朝鮮大使館が、遺族に遺体をそのまま渡すのかは不明だ。

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