またオーディオ熱が発症して、メインPCの小改造。
本当はUSB接続のハイレゾ対応DACが欲しいが、買えないので我慢。
エアリア 響音DAC High Perfomance Line USB2.0接続 16 / 24bit 44.1 / 48 / 96 / 192KHz対応 ASIO対応 SD-U2DAC-HPL
- 出版社/メーカー: エアリア
- 発売日: 2014/05/23
- メディア: Personal Computers
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以前、冷却ファンのモーターにノイズ対策をしたが、その時から気になっていた事があった。
それはハードディスクドライブの事だ。
ハードディスク、HDDともいうが、こいつにも当然DCモーターが付いている。
冷却ファンのDCモーターにノイズ対策をしてPCオーディオの音が良くなったなら、当然ハードディスクでも変わるはずである。
そういうわけで、ずっと前からHDDにコンデンサーを付ける改造をやりたかったのだが……
直接HDDのモーターに付けたいが、どの端子にコンデンサーを付ければよいか分からない。ブラシレスDCモーターであるのは確実であるが、4本の端子がある。
失敗すれば、使用中のデータが入っているハードディスクが、あぽーんなわけで、超危険なトライアルだ。
使っていないHDDもあるが、まだ使える物を壊すのも勿体ない。
仕方ないので、直接モーターにコンデンサーを付けるのは諦め、次善の策として電源プラグに付けることにした。
これは、稼働中のHDDには接続していない余った電源プラグである。シリアルATA用の電源プラグで5本の接点がある。
古い規格のIDE用の電源プラグは4本の接点だったが、一本端子が増えている。
IDEでは
- 黄色が+12V
- 赤色が+5V
- 黒2本がGND(-)
だったが、シリアルATAではオレンジ色の線が増えている。これは何だ?
調べると、オレンジは+3.3Vでデスクトップ用のハードディスクでは未使用らしい。
てなわけで、+12V とGND間、+5VとGND間それぞれにセラミックコンデンサーとバイポーラコンデンサーを接続することにした。
当方のメインPCの電源にはシリアルATA用の電源ラインが2本あり、それぞれのラインに一台ずつ計2台のHDDが接続されている。それぞれの電源プラグにコンデンサを取り付けるので、2組ずつのコンデンサーを用意した。
セラミックコンデンサーは0.1μFで全部同じ。
バイポーラ電解コンデンサーは+12V 用が47μFで50V耐圧の物、+5V用が同じく47μFで10V耐圧である。
本当は良くないのだが、耐圧10Vのバイポーラは手持ちのジャンクパーツを使用した。
耐圧50Vのバイポーラはもっと小さい耐圧の方が小型で使いやすいのだが、地元のパーツ屋に在庫がなくこれにした。
後、加工する電源プラグは稼働中のHDDに刺さっている物ではなく、それぞれの電源ラインに余っているプラグを使う事にした。
加工に失敗して使えなくなっても支障がないようにする為である。
同じ電源ラインに並列でコンデンサーが接続されていれば、直接HDDに挿していなくても、ノイズ低減の効果はあるはずだ。
まず、電源プラグのプラスチック部分から端子を引き抜く。端子に引っかかっているツメを折らないようにドライバーの先で持ち上げ、コードを引っ張ると抜ける。
実は何本かツメを折ってしまった。失敗率が高い作業なので、上で書いたように使用中のコネクターを使わなくて良かった。
外したプラスチックの端子カバーのコード側を、上の写真のように削る。ヤスリやカッターでも削れるが、能率を上げるためにモーターツールを使用した。
写真を撮った後に、切り欠きの深さが足りなくて、更に深く削り込んでいる。
余裕がなくて写真を撮っていないが、次に外したそれぞれの端子にコンデンサーを半田付けする。
端子はコネクターの先端では15本に分かれているが、根元の方では先に書いたように5本になっている。それぞれの先端が3本ずつに分かれているだけだ。
オレンジの線は無視して、黄色と隣の黒、赤と隣の黒の間にコンデンサーを取り付けるのだ。
後でプラスチックのカバーに端子を戻さないとダメなので、半田をてんこ盛りする訳にはいかないし、コンデンサーのリードの幅や長さも気を遣う。
非常に面倒くさい作業で、イライラしてくる。
付いたと思ったらポロっとなったりする。
ううーっ
2時間くらいでサクッと仕上げるつもりが、6時間以上もかかってしまったorz
良い子は真似しない方が良い。
何とか出来たが、散々な出来である。ツメは折れているし、一部の端子は先まで刺さっていなかったりする。大きい方のバイポーラコンデンサーの足は長すぎてショートの危険があるが、安全な場所に固定すれば大丈夫だろう。
という感じなので、HDDの電源は挿し変えず、とりあえずこのまま使ってみる事にする。一応並列でHDDとつながっているので、目論見通りなら効果があるはずだ。
さて、お楽しみの試聴である。
おおっ、ボーカルが艶っぽい。
壁の反響音も増えて聞こえる!
前日の深夜だったので、1時間ほどで切り上げたが、第一印象は良かった。
本日起床してから、ずっと聴いているが、全体的に音が艶っぽくなっている。反響音が増えているのも間違いない。
試した中で特に印象が良かったのが、宇多田ヒカルの ULTRA BLUEだ。
- アーティスト: 宇多田ヒカル,Yamada Masashi
- 出版社/メーカー: EMI Records Japan
- 発売日: 2006/06/14
- メディア: CD
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自分はFantôme以前の、宇多田ヒカルのオリジナルアルバム5枚を持っているが、これまでULTRA BLUEは、音が固いというか聴き疲れするので、好きではなかった。
ところが、それが凄く聴き易いのである。
音が固まって、宇多田特有の声質がキャンキャンするので、頭が痛くなるのだが、それがない。
固まって聞こえていた音が綺麗に分離して、ボーカル自体と反響音が分かれて聞こえるので、スッキリして聴き易いのである。
というか、嫌いだったアルバムなのに、むしろこのアルバムの方が他より音が良いのではないかという感じである。
情報量が多すぎて、今までのシステムでは再生しきれず飽和状態だったのが、本来の形で再生されているのだと思う。
これは凄い。
CDは光学ドライブでの再生なので、HDDに保存してあるwavファイルも再生してみたが、こちらも同様の傾向だった。
これでまた、手持ちのCDを全部聴きなおす事になりそうだ。
HDDで音質が変わる?!PCオーディオのノイズ対策
これは釣りタイトルである。
何故なら、以前ネットで「HDDで音質が変わる」と一部のオーディオマニアがいったところ、袋叩きになったからだ。
HDDの違いで音質に差が出るのか?オリオスペックで確かめてみた (取材中に見つけた○○なもの) - AKIBA PC Hotline!
このようなイベントもあったが、一般人には全く信じてもらえなかった。
自分は、実際HDDをとっかえひっかえして試した事はないが、この話には信ぴょう性があると考えていた。
だから、今回この実験をしたのである。
オーディオマニアの間では、HDDで音が変わる事は間違いなく信じられているし、その理由もいろいろ言われてきた。
自分の考えでは、HDDに保存されているデジタルデータ自体に変化があるとは思っていない。違うとすれば、HDDから発生する有害ノイズのレベルが違うのである。
アナログオーディオ回路部分に影響を与える有害ノイズを多く発生するHDDを使えば、その分音質は劣化するだろうという仮説だ。逆にクリーンなHDDを使えば音質は良くなる。
オーディオマニアの間ではHDDでも音質が変わるが、SSDにすると音質が良くなるという説もある。オリオスペックのイベントでもSSDと比較している。
初めに書いたように、今回の実験の前にPC冷却ファンのモーターにコンデンサーを取り付けてノイズ対策をしたら音質が良くなった。
SSDにはモーターが付いていない。モーターのノイズが音質に影響を与えるなら、HDDより音が良くて当然である。
SanDisk SSD PLUS 240GB [国内正規品]メーカー3年保証付 SDSSDA-240G-J26
- 出版社/メーカー: サンディスク
- 発売日: 2016/06/09
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