16日
12時55分
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マティス米国防長官、NATO加盟国に軍事費負担増迫る
アメリカのマティス国防長官はNATO(北大西洋条約機構)の国防相会議に初めて参加し、今年中に加盟各国が軍事費用の負担を増やさなければ、アメリカはNATOへの関与を減らすと迫りました。
「世界最高の防衛を受ける全ての国が、自由に見合う費用を担うのは公正な要求です」(アメリカ マティス国防長官)
NATOは加盟各国の軍事費がGDP(国内総生産)比で、2%になるよう求めていますが、アメリカなど数か国を除き加盟28か国のほとんどは目標値に達していません。これに関して、アメリカのマティス国防長官は、アメリカがNATOへの関与を減らすのを見たくなければ、加盟各国が軍事費用の負担を増やすべきだと迫りました。これはアメリカに偏る費用負担の不公平性を訴えていたトランプ大統領の主張を展開した形です。
一方でマティス国防長官は、「NATOは、環大西洋の安全保障の礎である」と述べ、トランプ氏が大統領就任後に一転して表明したNATOとの協力を継続する意向を改めて加盟各国に伝えました。(16日10:58)