「元々は友人宅で上映会をしてご飯を食べよう、という予定で『ユーリのメニューを作るからね』とお誘いを受けていて、『カツ丼食べさせてくれるのかな?』くらいの軽い気持ちで遊びに行ったら、完全サプライズでとんでもないことになっておりました……」
「プロの遊び」とのことですが、みなさんアニメのいちファン。
広告制作関係の友人2人が、メニュー選定、調理、盛り付け、テーブルセッティング、背景のデータ作成出力まで全て準備したそうです。
再現した料理は、10話〜12話のバルセロナ編のアイキャッチ。
「それぞれのアイキャッチは料理の下に文字があるのですが、私は視聴時に全く気付いていませんでした……。プロの視点すごい」
「パエリアの左にある茶色いっぽい四角いものの正体が分からず(多分テリーヌ?)、最後のセッティングで迷いながらデザートのチョコレートケーキで代用。意外とそれっぽくなりました」
「いざセッティングしてみると、お皿の形やサイズの微妙な違いが気になって、なかなか思い通りの画が撮れない、と細かく位置を修正していました。最後は全体のイメージを合わせる事を優先したので、かなり『アニメっぽいリアル』に近づける事ができました」
料理と背景、それぞれのこだわりは?
料理担当は、このためにパエリア鍋を購入。ピンチョスの食材が細かくてわかりにくく、スペイン料理のサイトでアーティチョークやパプリカなどを特定して再現したそう。
「エビの盛り付けに使われてるのがイタリアンパセリじゃなくて普通のパセリだった…!と悔しがってました」
背景のデザインは、アニメ通りに背景の文字が画面ぴったりに収まるよう、画角のバランスを考慮したサイズで出力しています。
「私は基本的に何もしていないので、現場でギリギリまで妥協せず、実現するための可能性を探るプロってすごい……と思って見ていました」
この日の目的は撮影ではなくあくまで「上映会」のため、こだわりが詰まった料理は食卓へ。