先日、ホーチミンに行った時に、共産主義の象徴、カマトンカチマーク(正式名称は「鎌と槌」)を見て、ちょっとした違和感を感じた。
ソビエト連邦が健在だった時代、カマトンカチマークといえば、ソ連の国旗だった。はるか昔の事になってしまったのでうろ覚えだが、ベトナム共産党のカマトンカチとは、微妙に違うように見えたのである。
こちらがベトナムのカマトンカチ。ソ連のってこんなに角ばってたっけ?

ということで、調べてみた。Wikipediaに「鎌と槌」が立項されていて、ここにいろいろな国の共産主義政党のカマトンカチがある。これがなかなかバラエティに富んでいて面白い。
まず、ソ連国旗のカマトンカチ。

柄の持ち手が膨らんでいて、妙にリアルだ。刃の部分も綺麗な半円形だと思っていたが、楕円形を切り取ったような形になっている。
次は、最初の写真で紹介したベトナム共産党のカマトンカチ。

ソ連カマトンカチよりも、図案化が進んでいる。柄は角張っていて、刃の部分は半円形。トンカチの柄は太すぎで使いにくそうだ。頭の形状も違っているが、むしろここだけリアルな感じがする。
中国共産党もカマトンカチがシンボル。

トンカチ・カマ共にベトナムとよく似ているが、なんと、鎌は柄が玉っころである。これは一体どうやって使うのか。全然力が入らなさそうだが、中国ではこんな鎌を使っているのだろうか。
最近、テレビでよく見る、北朝鮮、朝鮮労働党のカマトンカチ。中心に筆(ローソクではない)が入っているので、正確にいうとカマフデトンカチだが。

日本人が鎌と言って思い出すのはこの形だろう。トンカチも使いやすそうだし、毛筆が真ん中に入っているのも、書道の教師としては、なんだか親しみがわく。国にはぜんぜんわかないけど。
鎌と槌は、農業労働者(鎌)と工業労働者(槌)を意味し、それを組み合わせることによって、団結を意味しているのだが、加えられた筆はインテリを表している。中国の文化大革命や、カンボジア、ポル・ポト派の知識階級虐殺を考えると、ここに筆が入っているのは秀逸なデザインだと思う。
最後に、日本共産党。カマトンカチではない。イネハグルマとでも言おうか。

カマトンカチは工業と農業のシンボルだが、刃物と鈍器ではどうしても暴力的な印象を持ってしまう。そのためか、カマトンカチを採用しない共産主義政党も多い。
日本共産党の場合、稲と歯車で穏健なイメージを演出しているように思える。ただ、ちょっと五円玉っぽい感じがしないでもない。
ソビエト連邦が健在だった時代、カマトンカチマークといえば、ソ連の国旗だった。はるか昔の事になってしまったのでうろ覚えだが、ベトナム共産党のカマトンカチとは、微妙に違うように見えたのである。
こちらがベトナムのカマトンカチ。ソ連のってこんなに角ばってたっけ?
ということで、調べてみた。Wikipediaに「鎌と槌」が立項されていて、ここにいろいろな国の共産主義政党のカマトンカチがある。これがなかなかバラエティに富んでいて面白い。
まず、ソ連国旗のカマトンカチ。
柄の持ち手が膨らんでいて、妙にリアルだ。刃の部分も綺麗な半円形だと思っていたが、楕円形を切り取ったような形になっている。
次は、最初の写真で紹介したベトナム共産党のカマトンカチ。
ソ連カマトンカチよりも、図案化が進んでいる。柄は角張っていて、刃の部分は半円形。トンカチの柄は太すぎで使いにくそうだ。頭の形状も違っているが、むしろここだけリアルな感じがする。
中国共産党もカマトンカチがシンボル。
トンカチ・カマ共にベトナムとよく似ているが、なんと、鎌は柄が玉っころである。これは一体どうやって使うのか。全然力が入らなさそうだが、中国ではこんな鎌を使っているのだろうか。
最近、テレビでよく見る、北朝鮮、朝鮮労働党のカマトンカチ。中心に筆(ローソクではない)が入っているので、正確にいうとカマフデトンカチだが。
日本人が鎌と言って思い出すのはこの形だろう。トンカチも使いやすそうだし、毛筆が真ん中に入っているのも、書道の教師としては、なんだか親しみがわく。国にはぜんぜんわかないけど。
鎌と槌は、農業労働者(鎌)と工業労働者(槌)を意味し、それを組み合わせることによって、団結を意味しているのだが、加えられた筆はインテリを表している。中国の文化大革命や、カンボジア、ポル・ポト派の知識階級虐殺を考えると、ここに筆が入っているのは秀逸なデザインだと思う。
最後に、日本共産党。カマトンカチではない。イネハグルマとでも言おうか。
カマトンカチは工業と農業のシンボルだが、刃物と鈍器ではどうしても暴力的な印象を持ってしまう。そのためか、カマトンカチを採用しない共産主義政党も多い。
日本共産党の場合、稲と歯車で穏健なイメージを演出しているように思える。ただ、ちょっと五円玉っぽい感じがしないでもない。
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