三浦瑠麗氏、北朝鮮政策「これまでの対話と圧力では難しい」
2017年2月16日6時0分 スポーツ報知
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)がマレーシアで13日に殺害され、北朝鮮情勢は緊迫化している。国際政治学者の三浦瑠麗氏(36)は、日本の北朝鮮政策について「これまでの『対話と圧力』では難しいでしょう」と主張する。
三浦氏は北朝鮮の現状について「正恩氏は、さい疑心が強く、新指導者となって以降、幹部や側近を次々と処刑しています。後継の可能性のある正男氏を殺害しても彼らにとっては合理的な方法です。ただ、このまま北朝鮮に外交的なアプローチをしないと、彼らはどんどん孤立化していくでしょう」と北朝鮮がさらに危険な存在になると分析。
北朝鮮が保有する中距離弾道ミサイルのムスダンは精度が悪く、日本に誤射する懸念もあるという。政府として、有事の際の対応を具体的に議論を始める必要性を指摘した。
トランプ政権となった米国の東アジア政策はまだ明確にはなっていない。「今後、米国をどう巻き込んでいくのかがポイントになるでしょう」とした。