02月09日 19時03分
3年前、名古屋市で知り合いの女性を殺害したほか、仙台市で同級生2人に劇物のタリウムを飲ませて殺害しようとした罪などに問われている元女子大学生の裁判で、元女子大学生は「タリウムを飲ませたあと手足のしびれや脱毛を確認すると興奮した」と証言しました。
21歳の元女子大学生は平成26年、名古屋市の自宅アパートで知り合いの77歳の女性を殺害したほか、2年前の高校2年生のとき、仙台市で同級生の男女2人に劇物のタリウムを飲ませて殺害しようとしたなどとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われています。
9日の裁判ではタリウムの混入事件について弁護側の被告人質問が行われ、元女子大学生は「どうしてもタリウムを人に飲ませたくなり、カラオケ店で中学時代の友人の女子生徒に飲ませた。メールを通して手足のしびれや腹痛、脱毛を確認すると興奮した」と証言しました。
また、翌日に、高校の男子生徒にタリウムを飲ませたとした上で、その2日後には「誰もいない教室で別の女子生徒の水筒にタリウムを混ぜた」と明らかにし、「振っても溶けなかったのでその場で捨てた」と証言しました。
その上で、当時について「タリウムのことで頭がいっぱいで、相手が死んでしまうとは考えなかった」と述べ、殺意を否定しました。
裁判では事件当時の責任能力が争点となっていて、弁護側は「被告は複雑で重い精神面の障害などから責任能力はなかった」として無罪を主張しています。
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