世の中にはいろいろな恐怖症がありますよね。
- 高所・閉所・暗所恐怖症
- 対人恐怖症
これらは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
実は私、先端恐怖症なのですが、自分が先端恐怖症だと気付くまでは、日々の暮らしがとても辛かったんです・・・。
先端恐怖症とは?
先端恐怖症は、「尖端恐怖症」とも書くそうです。
文字通り、尖ったものが怖いんです。
剣山(お花をするときに使う針がいっぱい刺さったやつ)とかも苦手ですが、そういう本当にとがったものだけでなく、
- 鉛筆
- お箸
- 指
- 編み棒
などのピンピンに尖っているわけではないものも怖いんです。
※どこまで怖いかは人(症状)によります。
お食事のマナーとしてもNGですが、ときどきお箸で人を指す人がいるじゃないですか。
あんなことされたら、一瞬めまいがした後に、ナイフで刺し返したくなるくらい
ってなります。
もちろんお箸で刺されたわけではなく、指されただけなのですが、それくらいの気持ち。ということです。
先端恐怖症の症状
私は小さい頃、前髪を切られるのがダメで、毎回逃げ出していました。
髪を切っているときに暴れたら危ないことはわかっているのですが、じっとしてられません。
ハサミがおでこにあたると、身体が勝手に暴れ出してしまいます。
何度母に怒られたことか。
でも、その「どうしようもなく不安でじっとしていられない気持ち」をどうやって母に伝えたらよいのかわかりませんでした。
当時の私は、
●お風呂に入っているときに水道から水を出すと(つまり目の高さ近くで水が流れ落ちる状況)目を開けていられなくなりました。
●高熱が出ると毎回決まって無数の針に追いかけられる夢を見ます。
●体調が悪くて横になると、天井の模様が怖くて(実家の天井の模様が尖った槍が重なったような柄だった)目を開けることができませんでした。
体調が悪いと、普段よりもさらに敏感に先端を感じるようになるんです。
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先端恐怖症は隔世遺伝?
ある程度自分の体調の悪さを、自分の言葉で伝えることが出来るようになって、やっと母に伝えることができました。
中学生くらいになってからです。
そのときはじめて、この症状が「先端恐怖症」だと知りました。
母に先端恐怖症の症状はないのですが、母の母、つまり私の祖母も先端恐怖症だったのです。
そして私の妹も、私よりは症状が少し軽いですが先端恐怖症でした。
母に、「気づいてあげられなくてごめんね。」と言われ、涙が出てきました。
やっとわかってもらえた。という気持ちと、このうまく言えない
ってなる気持ちの理解者がいる。という安心感だったのかもしれません。
先端恐怖症は治る?
私は幼い頃に比べると症状が出ることが少なくなりました。
体調が悪いときはやっぱりダメですし、お箸や鉛筆をこっちに向けられたときの「眩暈&きぃぃ!」は今でもあります。
一番苦手だった「前髪を切られること」については、最近のオシャレな美容室ではハサミをおでこにつけて切るのではなく、何やら空中でハサミを躍らせながらシャキシャキシャキーンと切ってくれるので怖くなくなりました。
今でも、ハサミをおでこにつけられたら鳥肌が立ち、
とはなるでしょうけど、暴れることはない・・・と思います。
特に何か訓練をしたわけではなく、
- 編み物が好きだったけどしなくなった
- お箸で人を指すような人とは食事をしなくなった
- おでこにハサミをつけて切る美容師さんのところへは行かなくなった
- 体調が悪いときは早めに休むようにした
など、自分でコントロールできるようになったからだと思います。
子供の先端恐怖症
前髪を切るのを嫌がる
もし、お子さんがファッション・スタイルではなく、恐怖心で前髪を切るのを嫌がっているのであれば、「怖くないよ」だけではなく、おでこからハサミを遠ざけてあげてください。
それだけで、もしかしたら嫌がらなくなるかもしれません。
水が流れるのを怖がる
もし、お子さんが水道から水が流れるのを怖がってしまうのであれば、目線の高さを変えてあげてみてください。
何かに怯えている
もし、お子さんが何かに怯えていたら、状況をよく確認してください。
世の中にはいろいろな恐怖症があります。
大人でも、
とわけのわからない説明しかできなかったりするんですから。
・・・世の中みんな丸くなればいいのに。