キム総書記の元専属料理人の日本人 北朝鮮で開店

キム総書記の元専属料理人の日本人 北朝鮮で開店
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北朝鮮でかつて専属料理人を務め、去年キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長と面会した日本人男性が、ピョンヤンに日本料理店を出したことが、関係者への取材でわかりました。男性は、去年の面会の際、キム委員長に店を出したいと打診していて、出店を許可した北朝鮮側の狙いに関心が集まりそうです。
2001年までの13年間、北朝鮮でキム・ジョンイル(金正日)総書記の専属料理人を務めた藤本健二氏は、去年4月、4年ぶりに北朝鮮を訪問し、後継者のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長や妹のキム・ヨジョン(金与正)氏など要人と面会しました。

藤本氏は、その後、去年8月に北朝鮮に渡航したのを最後に、半年余りにわたって消息が伝えられていませんでしたが、先月、ピョンヤン市内のビルに日本料理の店を出したことが、現地で藤本氏と会った日本人男性への取材でわかりました。

面会した男性によりますと、店は10畳ほどの広さで、藤本氏が握るすしを中心とした50ドルから150ドルまでのコースメニューがあり、日本酒なども置かれていたということです。

藤本氏は、去年4月の訪問から帰国した際、「店を出したい」とキム委員長に打診し、「新しく街をつくっているからそこでやればいい」と了承を得たことを明らかにしていました。
日本人が、北朝鮮で店を出すのは異例で、北朝鮮側の狙いに関心が集まりそうです。