在宅医療 7割超の医師「24時間往診体制が負担」

在宅医療 7割超の医師「24時間往診体制が負担」
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住み慣れた自宅などで療養やみとりをおこなう在宅医療に携わる医師を対象に、日本医師会が負担に感じることは何か聞いたところ、70%以上が24時間の往診体制と回答したことがわかりました。
超高齢社会を迎え、国は自宅などで療養やみとりをおこなう在宅医療を推進しています。

しかし、担当する医師などの間で在宅医療に対する意識にばらつきがあるため、日本医師会は、先月の時点で全国で在宅医療に携わっている医師、3400人余りを対象に意識調査をおこない、およそ1600人から回答を得ました。

この中で、在宅医療を進めるうえで負担に感じることは何かを聞いたところ、24時間の往診体制を取ることが73.5%と最も多く、次いで、医師自身の体力が69.1%、24時間連絡を受けることが65.9%でした。

また、在宅医療をさらに広げるために何が必要か聞いたところ、「患者を受け入れてもらえる入院施設の整備」や「緊急時に対応できる訪問看護や介護の事業所」といった回答が数多く寄せられたということです。

日本医師会は「今回の調査結果をふまえ、高齢者が安心して在宅医療を受けられる体制づくりに何が必要か検討していきたい」と話しています。