日刊ゲンダイDIGITAL

  • facebook  
  • twitter  
  • google+

トランプ政権崩壊の序章 フリン補佐官辞任で見えた“短命”

 スタートから1カ月に満たないのに、トランプ政権中枢から辞任者が出た。国家安全保障担当のマイケル・フリン大統領補佐官が政権発足前、駐米ロシア大使との電話会談でロシア制裁をめぐって“密約”していた疑惑が浮上、責任を取って辞任した。

「フリン氏には先週から辞任要求が出ていました。政策担当の大統領補佐官スティーブン・ミラー氏が記者会見でフリン氏をかばわなかったことで、フリン氏は観念したのでしょう。米国では民間人が外交をすることは法律で禁じられています。ペンス副大統領はフリン氏から真実を口止めされていましたが、このままではペンス氏まで同罪になる恐れがありました」(国際ジャーナリストで早大客員教授の春名幹男氏)

 今回の辞任劇は、ホワイトハウスの中がマトモに機能していないことの証左だという。

 先日の安倍首相訪問時に、北朝鮮が発射したミサイルへの対応が批判されている一件もそうだ。フロリダのトランプ運営のリゾート施設で夕食会を行った際、一般客が大勢いる場所で協議していたことを米メディアが大問題にしている。側近に囲まれたトランプと安倍首相が、ミサイル対応について書類を見ながら協議している場面を一般客が写真撮影し、フェイスブックで公開。機密情報を扱っているのに大丈夫なのか、というわけだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のニュース記事