Especia(冨永悠香/森絵莉加/ミア・ナシメント)解散インタビュー
このインタビューは、以下の「Especia 活動に関する重要なお知らせ」発表翌日に行われたものである。これまで吐き出せずにいた3人の想い、限られた時間の中で3人がやり遂げようとしていること。Especiaが好きな人、かつて好きだった人、これから好きになる可能性を持つすべての人々へ贈る3人からの伝言。どうか受け取ってほしい。
Especia 活動に関する重要なお知らせ
いつもEspeciaを応援頂きありがとうございます。
現在冨永悠香、森絵莉加、ミア・ナシメントの3名で活動しているEspeciaですが、
2017年3月末で解散することになりました。
2012年6月の結成から、多くのファン・関係者に支えられて活動を続けてきましたが、メンバー・スタッフ話し合いの結果、今回の決断に至りました。
活動終了にあたり現体制で最後のツアーを行います。
是非たくさんの方々にEspeciaと共に踊りに来て頂ければ幸いです。
・Especia SPICE Tour
3月11日(土)福岡/ROOMS
3月12日(日)大阪/味園ユニバース(*バンドセット)
3月25日(土)名古屋/Dt.BLD
3月26日(日)東京/新宿BLAZE(*バンドセット)
本ツアーの公演詳細、チケット情報は公演情報ページをご覧ください。
最後まで、どうかEspeciaを応援よろしくお願い致します。
ミア・ナシメント(Mia Nascimento)インタビュー
「私のことを知らないまま終わられたらめちゃくちゃ悔しい」
--Especia解散発表翌日ではあるんですが、ミアさんは初インタビューになりますので、まずどういった経緯でEspeciaに加入しようと思ったのか。そこから聞かせてもらえますか?
ミア:小さい頃から歌うことがすごく大好きだったんですよ。それで教会に通っていて、そこに歌のグループがあったんです。--それはゴスペルクワイヤ的な?
ミア:そうです。そこで3才ぐらいから歌っていて、その頃から「もっとたくさんの人の前で歌いたい」っていう気持ちがあったので、オーディションを受けたんです。それでEspeciaに入れることになったときはすごくすごく嬉しくて、お母さんに泣きながら報告したことを憶えてます。--Especiaに加入する前からいろんなオーディションは受けていたの?
ミア:いえ、初めてのオーディションでEspeciaに入りました。--ただ、Especiaはミアさんが加入する前に3人卒業していたり、ドタバタしていたじゃないですか。
ミア:そうですね(笑)。でもデビューできる嬉しさが大きかったので、そういうところは気にならなかったです。--実際にデビューしてみてどんなことを感じたりしました?
ミア:改めて「歌うことが好きだな」って思いました。ただ、初ライブのときはすっごい緊張してて、頭が真っ白になってあんまり憶えてないんですけど、足がすごく震えてて「このままステージに出なくてもいいかな?」って思うぐらいだったんですよ(笑)。「みんな受け入れてくれるのかな?」とか「上手く歌えるかな?」とかいろんな不安があって。でもそこでライブを1回してみたら「毎日ライブしたい!」って思うぐらいすごく楽しくて、今はライブが大好きです。--初ライブのときのお客さんの反応はどうだったの?
ミア:多分「外人が入ってきた!」みたいな(笑)。すごく驚いていたと思います。名前もカタカナだし。--でもずっと日本で暮らしているんですよね?
ミア:お父さんもお母さんもブラジル人なんですけど、日本生まれなので、小学校から日本の学校に通ってるんです。なので、日本語も普通に喋れるようになりました。--どんな音楽を聴いて育ってきたんですか?
ミア:ギターがすごく好きで、自分もギターやってるんですけど、YUIとかmiwaとかのアコースティックな感じの曲をたくさん聴いたりしてました。--Especiaはダンスボーカルユニットですが、ダンスもやってはいたんですか?
ミア:いえ、勝手に好きで歌ったり踊ったりはしていたんですけど、ダンスも歌も全くレッスンとかは受けていなくて。なので、Especiaに入ってからすべて本格的に習い始めた感じですね。--昨年末にパフォーマンスしている姿を観させて頂きましたが、そこから短期間でよくあそこまで歌って踊れるようになりましたね。
ミア:本当ですか? だとしたら嬉しいです。--Especiaのオリジナルメンバーである冨永悠香と森絵莉加。この2人と約半年間ほど活動してきて、それぞれミアさんにとってどんな存在になっていますか?
ミア:2人とも自分にとってはお姉ちゃんみたいな存在で、いろんなことに対してアドバイスくれたり、相談に乗ってくれたり、ご飯も一緒に行ってくれたり、2人ともめっちゃお姉ちゃんです! すごく感謝してます。あと、えりちゃん(森絵莉加)はダンスの面でも憧れていて、かちょ(冨永悠香)は歌の面ですごく憧れています。あんな風に踊れるようになりたいし、歌えるようになりたい。--では、Especiaにおけるミア・ナシメントはどんなメンバーだと思いますか?
ミア:ミア・ナシメントは……練習とかでもすごくうるさくしちゃってるんで、すごく迷惑かけちゃってるんじゃないかなって思ってます(笑)。2人がすごく落ち着いている中、そのあいだに歌ったり踊ったりしながら入っていったり……うるさい。--うるさい担当(笑)?
ミア:騒がしいのかなって思います(笑)。--解散発表まで約半年間、Especiaでの活動はどんな日々だったなと思いますか?
ミア:すごくあっという間に感じました。1日1日が早すぎて「もっともっとEspeciaとして活動していきたいな」って……--今年3月で解散してしまう訳ですが、解散を知らされたときはどんな気持ちに?
ミア:ビックリしました。ビックリし過ぎて言葉が出なかった。--その時点でEspeciaは自分にとってどんな存在になっていたんですか?
ミア:うーん……一緒にいてすごく楽しかったんで、家族みたいな感じでした。--では、ここで解散してしまうのは悔しい?
ミア:正直、悔しい。発表されたときに「本当に解散しちゃうんだな」って改めて実感して……複雑な気持ちです。--残り僅かな活動期間、どんな心持ちで活動していこうと思ってますか?
ミア:最後まで笑顔でいたい。--悔しかったり切なかったりするけど……
ミア:笑顔で!--なんでそう思うの?
ミア:最後の最後まで笑顔で……みんなに笑顔でいてほしいから。--Especiaからはどんなことを学べたと感じていますか?
ミア:パフォーマンスも歌も全部プロの人から教えてもらって、メンバーからもいろんなアドバイスをもらって、自分の中では前よりちょっとかもしれないけど成長できてると思うし、改めて「歌が好き」と思えたのもEspeciaに入ったからなので、いろいろ学べたかなと思います。--ファンはどんな存在になっていました?
ミア:ファンの人にも本当にいろいろ感謝してるし、ファンレターもらったりとか、いろんな言葉を頂いたことによって「もっと頑張ろう」って思えるようになって、だからライブのときもひとりひとりと目を合わせるようにしていて……ファンの人、すごく大好きです。--解散が決まったとき、そうしたファンの人たちに対してどんな気持ちになりました?
ミア:申し訳ない気持ちと「ありがとう」っていう気持ちが両方あって、解散はしちゃうけど、またみんなの前で歌える機会を作りたいって思う。--Especiaが解散した後も、ってこと?
ミア:はい。Especiaが解散した後も音楽活動や芸能活動を続けていけるのなら続けていきたいと思っているので。--ミア・ナシメントのファンはどんなタイプが多いの?
ミア:うーん……今、握手会とかもしていないので、ファンの人とコミュニケーションを直接取ったことがあんまりないんですよ。だから自分は「謎の人物なのかな?」って(笑)。--「謎の人物」のまま解散してしまうのはイヤですね(笑)。
ミア:そうなんですよ!--Especia解散後も活動を続けていく為にも、残りの活動期間の中でいかに「謎の人物」から脱却するかは、大事なミッションになりそうですね。
ミア:どうしようかな?--こういうインタビューで自分を知ってもらう作業もあんまりしてきてない?
ミア:いや、インタビュー自体、今が初めてです!--え、ちょっと待って。解散発表の後に初インタビューなの? そんなことあるの!?
ミア:(笑)--初インタビューで解散の話しなきゃいけないっていう(笑)。でも変な話ですけど、解散発表したことで今注目が集まっている訳じゃないですか。なので、このタイミングでミア・ナシメントをアピールしまくったほうが良いと思うんですよ。何したい?
ミア:もっともっと自分を出していきたい。どういう人なのかも知ってもらいたい。--では、このインタビューを使ってアピールしましょう。自分では自分をどんな女の子だなと思いますか?
ミア:デビューする前から本当に歌が好きで、どこへ行っても歌って踊っちゃう女の子だったんですよ。あと、おしゃべりが止まらない。テンションはいつでも高かった(笑)。歌は物心ついたときから好きだったんですけど、小学生のときにK-POPが流行って、私はK-POPのダンスがすごく好きで、よく完コピしてたんですよ。そこでダンスを覚えて、友達の前で踊ったりしてました。あと、学校の発表会でギター弾きながらback numberの曲を歌ったこともあります。YUIの「Good-bye days」も歌いましたね。--そのときから人前で歌ったり踊ったりする喜びは感じていた?
ミア:感じていました。こういう活動をしていきたいなって思ってました。それで、高校に入ってからオーディションを受けることにしたんです。--そうしてEspeciaに加入した訳ですが、当時思い描いていた夢とか目標みたいなものってあったんですか?
ミア:たくさんライブしたいなって思っていたし、ラジオとかそういうお仕事もたくさんしたいなって思ってました。「いつかテレビに出れるぐらいになれたらいいな!」みたいに思ってました。--今、ふと思ったんですけど……加入して半年で解散発表になって、今なお「謎の人物」と思われている人って珍しいじゃないですか。これ、ある意味、Especia解散した後のアピールポイントにしちゃってもいいんじゃないかなって。「解散発表された次の日に初めてインタビューされたんですよ」みたいな。
ミア:ハハハハ!--ちょっと自虐ネタみたいになっちゃいますけど(笑)、そうやって面白がって笑い飛ばしていけたら広がる未来もあるのかなって。
ミア:そうですね。こんな人、なかなかいないですよね?--少なくとも僕は初めてです、解散発表された次の日のインタビューが初めてのインタビューだった人。
ミア:そっかー(笑)。--Especia解散までの期間で何を残したいと思ってます?
ミア:自分的には、ファンの人に「今のEspeciaがいちばん良かった」って思ってもらいたい。そう思ってもらえるようにパフォーマンスも歌も頑張りたいです。--Especiaってミア・ナシメント加入前の5人時代が印象としては強いじゃないですか。それに対して「いや、今の3人のEspeciaだって凄いんだ」と証明したい気持ちはずっとあったんですか?
ミア:ずっとそう思ってました。5人のときとは路線も変えて、それまでと違うEspeciaになったので、こっちのEspeciaも観てほしいなって思ってました。でもまだあと2ヶ月あるので、まだ観てない人に観てもらえるようにしたいです。--そういう意味では、悲しい2ヶ月間じゃなく、今のEspeciaを知ってもらう勝負の2ヶ月間になる訳ですよね。で、そのミッションのキーマンは、このEspecia最終章から登場したミア・ナシメントですよね、きっと。
ミア:そうなりたいです。頑張りたい! なので、5人時代が終わって離れてしまったファンの人たちにも1回でいいから観に来てもらいたい。この3人のEspeciaが受け入れられないのかどうかは、ちゃんと観てから判断してほしいです! 私もEspeciaなので、私のことを知らないまま終わられたらめちゃくちゃ悔しいし……なので、1回観に来てほしい。--では、最後に、ペシスト(Especiaファン)の皆さんにメッセージをお願いします。
ミア:本当に短いあいだだったんですけど、Especiaのことも、自分のことも、応援してくれて本当にありがとうございます。これからも最後の最後まで笑顔で頑張っていこうと思っているので、まだ観たことがない人もぜひライブに1回ぐらい足を運んでみてください。これからも応援よろしくお願いします。- 森絵莉加インタビュー
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森絵莉加インタビュー
「Especiaは終わるけど、Especiaの曲はずっと好きなままでいてください」
--2012年6月、10人でEspecia結成。当時のメンバーは、現在、冨永悠香と森絵莉加の2名となりました。この約5年間はどんな日々だったなと思いますか?
森絵莉加:波乱万丈(笑)。私の場合は、学校にもずっと行きながらEspeciaの活動を続けていて、中学のときは結構遊んでいたけど、高校からはEspeciaに集中していたから、青春時代を過ごしたって感じです。他の同級生には出来ないことが出来たとは思います。楽しいことばかりではなかったですけど、今振り返れば……楽しかったなと思います。--この5年間の活動の中でいちばん楽しかった、嬉しかったことは?
森絵莉加:Shibuya O-EASTと新木場STUDIO COASTでのワンマンですね。すごく楽しかったし、「やってきてよかったな」ってすごく思えたライブでした。O-EASTはメジャーデビューするときで「ここからやってやるぞ!」っていう意気込みが凄くて、お客さんもいっぱい来て下さってパンパンだったし、これからもやっていけると思えたライブだったんですよ。新木場STUDIO COASTは卒業するメンバーもいたから、しかもそれが決まったのも本当に直前だったので、心の乱れというか、不安というか、揺らぐ部分はどうしてもあって、前向きな気持ちだけではなかったんですけど、あのステージに立つときに私はもう「東京へ行く」って決めていたので、違う道へ進むメンバーのことは「背中を押してあげよう」と思ってたし、自分も大学休学して行くって決めたからには「やってやろう」と思ったし、そういういろんな気持ちを抱えていたライブでした。ちょうど1年前ぐらいの話ですね。
Mucho GUSTO Especia -Viva Final-(DIGEST)
--3人が卒業していく中、Especiaの未来を信じて上京してきた訳ですけど、ここに来て解散が発表されてしまいました。
森絵莉加:なんかもう……なんて言うんですかね? 私が上京することを決意したのは「このEspeciaの看板を下ろしたくない」ってすごく思ったからで。まだまだ行けると感じていたから「守りたい」と思ったんですよ。いろいろあったし、大阪から東京に上京するってなったときもめっちゃ揉めたし……そういう揉め事もあったからこそ「大好きなEspeciaを誰かに任せておけない」って思って。その想いもあって頑張ってみようと思ったんです。--よく分からないネガティブな状況もいろいろあったけど、それでも「私はこのEspeciaに懸けたい」って思ったと。
森絵莉加:そうです。--なんでそう思えたんですかね?
森絵莉加:それだけEspeciaが楽しかったんだと思います。活動していて「すごく好き」と思えたし。元々私はモデルをやってて、自分が歌うなんて思っていなかったから、Especiaが始まったばかりの頃は私がいちばんやる気ない……訳じゃないですけど(笑)、まだ16歳でもあったし、そういう感じだったと思うんです。でも活動しているうちに、若いだけあって情熱的にもなれたのかなって。あと、負けず嫌いなので、私が学校行ってる間にみんなが練習してると自分だけ置いていかれるから、がむしゃらに追いかけたりもしていて。だから「あれだけツラい想いして頑張ったんだから、ここで投げ捨てたらもったいない」みたいな想いもあったし、いろいろな想いがあったんですよ。--ゆえに上京してきた訳ですよね。
森絵莉加:そうなんですけど、東京来たら友達が全然できなくて! 最近になってバイト先の友達とかできてきて「やっと楽しくなってきたなぁ」「東京での生活も慣れてきたなぁ」って感じで、だから全然遊ぶこともなくオフの日は家(笑)。京都にいるときと生活が真逆みたいな。東京は「煌びやかな世界やな」とは思いましたけど、怖かったです。昔から遠征するとすぐホームシックになる人だったから、東京に来てからは「帰りたい!」っていう衝動が凄くて、こっちでのEspeciaの活動が始まった頃はもうボロボロで。病んでも相談できる友達も親も近くにいないし、それで清水さんに「ちょっとだけ帰らせて下さい」ってよく言ってました。--会う度に泣いていた印象があります。
森絵莉加:いちばんヤバかった頃ですね。いろんな人に言われたんですけど、私はそれまで自分と向き合ってきてなかったんですよ。何事にも反射神経的にぶつかっていく。「やる?」「やる!」って突っ走るタイプなので、自分と向き合う時間がなかった。でも上京してからその時間が出来たからこそ、自分のイヤなところとかいろいろ全部見えてきて落ち込みやすくなっていたんですよね。それに気付いてからは壁を置くようになりました。--壁というのは?
森絵莉加:私、言われたことひとつひとつ全部を受け止めて「やらないと!」みたいな感じになっちゃうんですよ。壁がゼロだったから。何を言われても「そうだね~」って聞き流せる力を持っておけばちょっとはラクだったんですけど、それがなかったからしんどくなってしまう。なので、今は壁を置くことも覚えました。聞き流せる力をつけました(笑)。--大人になったんですね(笑)。Especiaの解散はいつ知らされたんですか?
森絵莉加:自分の誕生日よりも前だった気がするから、去年の10月末ぐらいですかね。--そこで解散を知りながら言えずに活動するのはどんな感覚だったの?
森絵莉加:ライブに関しては、お客さんの顔を見る度に申し訳ないというか……こんなに楽しそうにしてくれているのに、応援して下さっているのに解散してしまう。そこには「申し訳ない」という気持ちと「ありがとう」という気持ちが半分ずつありました。何回かめっちゃ泣きそうになったんですけど、めっちゃ我慢して……申し訳ない気持ちのほうが強いかもしれない、どちらかと言ったら。--その解散発表までの約半年間、新メンバーのミア・ナシメント含む新体制での活動にはどんな印象を抱いていたんですか?
森絵莉加:ミアは私にとっては初めての年下のメンバーだったんですけど、ダンスも歌もほぼゼロの状態から始めているにも関わらず、ステージに立ったときに堂々としていて。私、ミアと同じ歳のときにあんなに堂々としてなかったし、凄いなと思って感心してました。ブラジル人だからかすごくフレンドリーだし、すぐ打ち解けてくれたから、私たちもすぐウェルカムできたし……いちばん最初は「何なの?」って思うところもいっぱいあったんですけど(笑)。--すぐウェルカムできてないじゃないですか(笑)。
森絵莉加:正直、それで病んだりもしました。でも、それでもミアはフレンドリーだったんですよ。私はヤンキー精神半端なかったんで、タメ口で話してきたり、腕組まれたりするだけで「なんやねん!」みたいな感じになっちゃって、前のEspeciaのことを軽く捉えている感じもして……でもそれはミアがよく分かってなかっただけなんですけど、どうしても「こっちはここまで頑張ってきたのに!」って思っちゃって。でもよくよく考えたらまだ若いし。--あの頃の自分を思い出せばね。
森絵莉加:そうそう! そしたらだんだん打ち解けられました。--あと、新体制になってから各メンバーのツイッターアカウントが無くなりました。途端にファンとのコミュニケーションも取れなくなり、日常的に存在感を示す術を失ってしまった訳ですが、悲しかった?
森絵莉加:はい。それもあるし、あとは「何も発信しないで、誰に見せるの? 聴かせるの?」って思ってました。運営側が「クオリティ上げろ」って言うのは仕事だからあたりまえだし、自分たちがそれに応えるのも仕事だからあたりまえ。だけど、クオリティを上げても「今日、ライブがあります」「明日、ライブがあります」って発信しないで誰が観に来てくれるのかなって。前みたいにアイドルっぽいことを書くとかじゃなくて、自分たちの本当に伝えたいことを伝えたり、ファンの人たちの想いを直接的に受け止めたり、その為にツイッターアカウントはあったほうが良かったなとは思います。--Especiaって森絵莉加にとって何だったんだろうね?
森絵莉加:何なんですかね? ……何なんだろう。難しい。--では、どんなグループだったなと思います?
森絵莉加:どんなグループだったというより……私的には、ずーっと言ってきていることなんですけど、お客さんがライブとかに来て下さって、そこで疲れを取ってもらったりする。そういう場を創りたかったですね。だからすごくパワーを与えたかったし、夢を与えたかったし、それが出来るグループになりたいと思ってました。--それが出来た実感はある?
森絵莉加:……第1章は出来たと思います。第2章は「出来たか?」と問われれば「出来てなかったかもしれないな」って思う。--Especiaは夢半ばで解散する訳ですが、やはり悔しい?
森絵莉加:うん。すごく悔しいです。--その悔しい気持ちはどう処理しようと思ってるんですか?
森絵莉加:…………。--東京行きを決意したときの想いがあって、でもその想いは結実しなかった訳じゃないですか。それについてはどう思ってるんでしょう?
森絵莉加:力不足だったなって思います。--解散まで残り2ヶ月、どんな想いで駆け抜けようと思ってますか?
森絵莉加:第1章について来て下さったファンの方々が「前のほうが良かったな」って思っているんですよね。もちろん自分も第1章は好きだったし、でも第2章は第2章ですごく良いところもあるし、好きだし……だから今を駆け抜けている3人の姿を見てほしいし、その上で「良かったな」って思ってもらえるようにしたい。絶対にそうしたいんです。とりあえず後悔だけはしたくないから、第2章は短い期間ではありましたけど、逆に言えば「この短期間でここまで来たか」って言われて終わりたいし、そしたら「やってきてよかったな」ってなると思うので、最後まで気を引き締めて頑張っていかなきゃなって思ってます。--この2ヶ月で「私は東京に来てよかった」って思えるところまで持っていかなきゃいけない訳ですよね。解散は寂しいけど、「私は間違ってなかった」って思いたいでしょうし。
森絵莉加:そうですね。だから第1章が終わってから観に来てない方たちにも、本当に最後のライブだけでいいんで観に来てほしい。それで「行っておけばよかった!」って思ってもらえたら本当に満足です。--そうしてEspeciaでの活動を終えた後、森絵莉加はどうするんですか?
森絵莉加:今のところはもう芸能活動は辞めようと思ってます。私、SNSとか見てたら「大学に復学するんじゃねーの?」って思われてるみたいなんですけど、私、年末に実家へ帰ったときに親に相談したんです。私は私なりに東京に出てきてからいろいろ考えて「復学するのはやめよう」と思って。東京で1年間いろいろ頑張ってみたんですけど、でもEspeciaでは自分の「こうなりたかった」っていう理想は掴めなかった。ウチの父は「中途半端なことはするな」精神なんですけど、そんな父が許してくれて東京まで来ることが出来たから……「こんな中途半端な状態で帰りたくない」って思ったんですよ。芸能をやるかどうかは分からないですけど、自分のやりたいことを見つけて、それをスタートさせてやり遂げたらようやく一歩進めると思っているので、それまでは帰らない。大学は2年間通ったのでもったいないんですけど、お父さんも「Especiaを最後までやり遂げたことは誇りに思っていいし、大学辞めるからには自分の道をちゃんと見つけてやりきれ」みたいな感じで言ってくれたんで、おかげで前には進めるかなと思ってます。--よく決断しましたね。
森絵莉加:いやぁー、結構悩みました。でも後悔はしません。--では、Especiaが終わっても、森絵莉加の東京大冒険はまだ終わらないんですね。
森絵莉加:大冒険は続きます(笑)。--解散ツアー【Especia SPICE Tour】はどんなツアーにしたいと思ってますか?
森絵莉加:久々にツアーで各地を駆け巡れるので、どの公演も「楽しかった!」って思えるようにしたいし、とにかくファンの人に会いたい。ファンの人に会いに行くツアーにしたいです。「今までありがとう」っていう気持ちを伝える為に廻りたい。--では、最後に、ペシストの皆さんにメッセージをお願いします。
森絵莉加:4年と10ヶ月……ほぼ5年か。はじめから観て下さっている方も、途中から知って応援して下さってる方もそうなんですけど、第2章スタートして…………なんて言ったらいいか分からないんですけど(※絵莉加、涙を溢れさせる)……………………ファンの方いてこその5年間だったんで、今は申し訳ない気持ちでいっぱいですけど、でもずっと支えて下さって、背中押して下さって…………だからここまで来ることが出来たんで、解散というのは悲しい結果ではありますけど、私たちメンバーも頑張って前に進んでいきますし、Especiaが終わってもEspeciaの音楽は最高に素敵なので、曲はずっと愛され続けていってほしいので…………Especiaは終わるけど、Especiaの曲はずっと好きなままでいてください。…………言いたいことはいっぱいあるんですけど、でも本当に感謝してます。ありがとうございました!冨永悠香インタビュー
「その人たちのことが「好き」っていう気持ちを持ち続けて活動してきました」
--解散発表の日はどんな気持ちで過ごしていましたか?
冨永悠香:「ついに発表されたか……」という気持ちでした。最初に「解散」という言葉を聞いたのが去年の10月ぐらいだったんで、そこから「本当に解散するのかなぁ?」とボヤっとした感じで思っていたんですけど、1月17日(解散が発表された日)で一気に現実になったというか、物凄くショックだったし、Especiaを好きでいてくれた人たちもこれぐらい衝撃を受けてるのかなって思ったりしました。--ツイッター等でファンの反応は目にしたりしたの?
冨永悠香:めっちゃ見ました! 多すぎて全部は読めてないかもしれないけど、エゴサして極力全部読もうとしてました。そこには「悲しい」って言ってくれている人もいたけど、「5人時代がよかった」とか「6人時代がよかった」って言っている人も結構いて。でも私は東京に来て今の3人でEspeciaがやれてよかったと思っているから、5人時代や6人時代が終わってから観に来ていない人には、1回でいいからこの3人のEspeciaを観てほしいなと思いました。5人時代が終わって東京に来てからのEspeciaは、ファンの人からしたら見え方的に「失敗した」っていう風にしか映らないじゃないですか。でも私は「失敗してない」って思ってるし、本当に格好良くしてもらったし、東京で英語とか音楽理論も教えてもらったりして、音楽の本質を教えてもらい始めたところだったから「これを10年続けたらもっと格好良くなるんだろうな」って思っていたんですけど、そういうことと売れ行きとかは繋がらないというか……「やっぱり売れなきゃ続けられない」ってなったときに厳しさは知りました。--解散を知らされたときはどんな感覚だったんですか?
冨永悠香:……「しょうがないのかな」とは思いました。やっぱり「Especiaを続けたい」っていう気持ちは強くあったんですけど……「みんなで頑張ろう」ってなれなかったから。もしかしたらそうなれたのかもしれないんですけど、私の気合いが空回りしてみんなを引っ張っていけなかった感はあります。--Especiaのリーダーとして過ごしてきた約5年間、どんな日々だったなと思いますか?
冨永悠香:ほとんど人生のすべてだったと思います。昔の記憶が無くなるぐらい(笑)。今23歳で、23年のうちの5年間でしかないけど、私の人生のほとんどはEspeciaだったんじゃないかと思うぐらい、Especiaのことばかり考えていたので。無くなる……っていうのが信じられない。--Especiaがすべてだったのは、観ている側にも伝わっていました。
冨永悠香:平賀さんのインタビューで1回「Especiaか、死か」みたいな。「Especia or Die」みたいな話もしたじゃないですか。--Especiaがなかったら死ぬ(笑)。
冨永悠香:怖いですよね。多分死なないと思いますけど(笑)。--多分じゃなく絶対に生きる道を選んでください(笑)。それほど人生を費やしてきたEspeciaの解散が決まった昨年10月から、解散を発表するまでの数ヶ月間はどんな気分で過ごしていたんでしょう?
冨永悠香:最初はヤバかったです。解散決まった後のライブで、ステージ立った瞬間にお客さんの顔がパッと見えて「もう解散してしまうのに、こんなに楽しそうにしてる」と思って……その場で泣いちゃったんですよ。「ステージ上で泣くなんて絶対ダメだ!」って思っていたのに、本当に悲しくなっちゃって。そういう時期もあったけど、泣いてばかりいられないし、自分を騙すじゃないけど、今楽しまなかったら後悔するし、どれだけ良いパフォーマンスを見せられるか。それだけを考えて頑張ってました。--どれだけ良いパフォーマンスを見せられるか。本当にそれだけを考えて頑張ってきたんだろうなってことは、昨年末のライブを観て感じ取れました。
Especia「海辺のサティ」VHS Edit(「Especia va Bien en Tokyo」@代官山UNIT)
--この5年間、Especiaで活動してきていちばんキツかった出来事はなんですか?
冨永悠香:今はもう馴れましたけど、ツイッターがなくなったこと(笑)。「こういう考え方はダメなのかな?」って思ったりもするんですけど、ファンの人がめっちゃくちゃ好きだったから。今も好きですし。でも客観的に見ると、私たちのツイッターがなくなったことでファンの人からしたら突き放された感があるのかなって。自分の気持ちとか「今日来てくれてありがとう」とか……まぁライブのMCで伝えればいいのかもしれないけど、第1章のときはツイッターですごく繋がっている感があったから、それが出来なくなったのは心苦しいというか、ライブのMCだけでは語れないこともツイッターで言えていたので……アイドルみたいに自撮りを上げまくって「可愛い」って言われたいとかじゃなくて、自分の気持ちを発する場所が欲しかった。--ましてや大阪から上京してきて孤独を感じやすい期間でもあったと思うんですが、東京での生活はいかがでした?
冨永悠香:最初は「新しい場所で頑張るぞ!」って気合い満々で、英語や音楽理論の勉強頑張ったりとか、ボイトレも週に2回あったりして、めっちゃ生き生きしてました。でもだんだん自分の気持ちを押し殺さなきゃいけない場面が結構多くなってきて、しんどいなと思うことも増えていって、それを抱えながら生活していくしかなくて。でも楽しい思い出もいっぱいありました!--この5年間でいちばん嬉しかった出来事はなんですか?
冨永悠香:Shibuya O-EASTと新木場STUDIO COASTでのワンマン。そういう大きい会場でのワンマンというのは、今まで活動してきた成果がバン!って表れる場所だから。しかもO-EASTはメジャーデビューの発表があったし、STUDIO COASTはメンバーの卒業もあったけど、あれだけ大きい場所でワンマンが出来たっていうのはすごく嬉しかった。この前、O-EASTのライブ映像を久々に観返したんですけど、みんなの顔がすごくキラキラしてて、めっちゃ楽しそうで。--良い思い出になってる?
冨永悠香:良い思い出ですかね。でもこっちに来てから思うのは、ライブは規模じゃないし、どんなに小さなハコでもお客さんが来てくれるのは嬉しいし、ステージに立てるのはあたりまえじゃないんだなって。第1章のときはめちゃめちゃライブしてたけど、第2章はすごく減ったからひとつひとつのライブがすごく大事だったし、心にすごく残ってます。--冨永悠香にとって、Especiaって何だったんでしょうね?
冨永悠香:何だったんですかね? ……本当に消えちゃうんですね。--解散はしてしまいますね。
冨永悠香:何だったんだろうなー? はじまりの場所? 夢が叶った場所ですね。「歌手になりたい」と思ってオーディションを受けて、それで初めて歌えた場所もEspeciaだったし、初めて曲をもらった場所もEspeciaだったので、ぜんぶの初めての場所だし、夢が叶った場所ですね、私にとっては。なので、なおさら無くなるのが寂しい。--「Especiaが無くなる」って意味分かんないんじゃないですか?
冨永悠香:意味分かんないですね(笑)。無くなるものと思ってなくて! 家族じゃないけど、お母さんって急に居なくならないじゃないですか。本当にそんな感じ。もう体の一部みたいな感じだったのに「無くなるって何?」みたいな。--どんなグループだったなと思います?
冨永悠香:ツンデレ(笑)。曲は格好良いけど、歌っているメンバーは普通の子たち。格好良い曲を普通の女の子たちが歌うところに面白味があったのかな?って思うから、総合的にツンデレ。運営の人たちが「AOR」とか「ヴェイパーウェイヴ」とか言ってるけど、全く意味が分からなくて。「シティポップ」ですら「?」だったんで、インタビューとかでは言葉の意味も分からず使ってたんですよ。「80年代、ディスコサウンド、AORをコンセプトにしているガールズグループです!」って(笑)。でも東京来てからそれを理解しようと思って活動していて。--本物になろうとしていた?
冨永悠香:せめて知識だけでも。私はビヨンセには絶対なれないじゃないですか。ビヨンセになれたら本物だけど、それは無理だから、自分なりの本物になろうとしていた。「Especiaの冨永悠香としての本物になりたい」って、東京に来てからそれをいちばんに思っていました。中身が詰まっている人っていろんな知識豊富だし、経験も豊富だから、とりあえずいろんなジャンルの音楽も聴いたり、意識的に映画とか観て知識を増やしたりして、大阪にいた頃よりは中身が詰まったかなって。でも「まだまだだな」とも思います。--新しいEspeciaがどうなったらいいなと思っていたんですか?
冨永悠香:これは5人時代から思っていたんですけど、メンバーそれぞれが輝いていて、メインボーカルも曲によってコロコロ変わっていって、それぞれに見せ場を作っていく。5人時代に出来なかった……なんて言うんだろうな? 3人それぞれに音楽が好きで、それぞれの輝きを放ちながら歌っている。そういうグループになれたら良かったなって。--夢半ばに解散してしまうのは悔しい?
冨永悠香:悔しいです、めちゃくちゃ。……もっと自分は出来たなって思う部分がいっぱいあって。東京に来てコンセプトとかが変わって、そういう面に関しては全く後悔してないし、全然これでよかったと思うけど、それに対して自分が「もっと努力できたんじゃないか」と思う部分もいっぱいあるんで……。--解散までの限られた時間、どんな想いで駆け抜けようと思ってますか?
冨永悠香:やっぱり悔いは絶対残したくないので……--その前に受け止められてる? Especiaの解散。
冨永悠香:「嘘だったらいいな」ってすごく思います。本当に解散するのかな?--(笑)
冨永悠香:私、最後、死にきれない幽霊みたいになるんですかね? Especia終わっても「……Especiaはまだある」みたいな(笑)。--おとぎ話に出てきそうな話ですね。
冨永悠香:本当に悲しい。……悲しいですけど、解散のことを忘れるぐらいの勢いで楽しみたいです!--この最後の時間で、3人のEspeciaをまだ観てない人、もっと言えばEspeciaをまだ知らない人たちへも届けてほしいです。
冨永悠香:届けたい。それは本当に思います。Especiaのことを「え、もう解散したと思ってた」って言ってる人もいるんですよ。5人時代が終わっていったん潜ったから、その時点で「Especiaの存在が消えた」と思ってる人ってめっちゃ多いと思うし、第2章を受け止められなかった人もすごく多いと思うけど、やっぱり最後は観に来てほしい。第2章のEspeciaにも自信はあるし、めっちゃ格好良いと思うので、それを観てもらえずに終わるのは絶対イヤ。なので、全然別のグループだと思って来てくれてもいいし、新たに知って来てくれる人がいても全然嬉しいし、とにかく今のEspeciaを観てほしいです。--ちなみに、Especia解散後も音楽活動や芸能活動は続けていくんですか?
冨永悠香:うーん……ずっとやってきたことだから「続けたい」とは思うけど、そのときにならないと分かんないです。「また歌ったりするのかな?」って次のことを考えたりもするし、歌いたい気持ちはすごくありますけど、やっぱりEspeciaをやっているうちは、そこの意思は固められないですね。--少し前に「私は最後までEspeciaを愛し続けます」と仰っていましたが、やっぱりそこは貫きたい?
冨永悠香:貫きたいですね、最後まで。それが終わってからの気持ちは……Especiaが終わった時点で燃え尽きてしまうかもしれないし、今はまだ想像できない。そもそもEspeciaじゃない自分が想像つかないんで! Especiaに存在させられていた……そう思うぐらい大事なものだったので、Especiaが無くなって「冨永悠香だけになる」という状態が想像できないんですよね。Especiaがあったからこそ私は歌えていたと思っているので。--Especiaの為だけに戦ってきた人生でしたもんね。
冨永悠香:でも守りきれなかった感覚はあります。もな(脇田もなり)は今ソロで活動していますけど、ちか(三ノ宮ちか)とちぃ(三瀬ちひろ)に関しては最後がEspeciaで“託された感”があったというか、解散発表してちかから連絡あったんですけど……守りきれなかった感覚はありますね。責任を感じてます。もっと出来ることはあったなって。
Especia - Aviator/Boogie Aroma
--ちかぶぅからはどんな連絡があったんですか?
冨永悠香:「トレンド入ってんで」って。一同:(笑)
--たしかに解散発表で入ってましたね(笑)。
冨永悠香:「もっと良いことでトレンド入りたかったわ」って返しました(笑)。--それだけ愛したEspeciaを最後どう終わらせてあげたい?
冨永悠香:ちゃんと終わらせられるのかな? 心の中で「解散しないで」ってずっと思いながら解散する気もするから……怖い。でもちゃんと歌いたい。でも本当に怖い。--それが本音でしょうね。
冨永悠香:でも……格好良いとか格好悪いとかなしにして、10回ぐらいアンコールやりたい(笑)。それでフロアでみんなと一緒に踊りたい! 私がEspeciaを仕上げる立場ではないというか、Especiaを観てくれている人みんなと一緒に空間を創って終わらせたいですね。良いライブをするのは大前提として、感謝に溢れるライブにしたいなと思います。--では、最後に、ペシストの皆さんにメッセージをお願いします。
冨永悠香:新生Especiaになってから「突き放された」って思っている人も多いと思うんですけど、私は環境はどんなに変わってもその人たちのことが「好き」っていう気持ちを持ち続けて活動してきました。これから先も……もしステージに立たない人間になったとしてもずっと憶えてるし、自分を輝かせてくれたのも支えてくれたのもファンの人たちだと思ってるんで……うん。「ありがとう」の気持ちで最後まで駆け抜けたいなって思います。Interviewer:平賀哲雄
Photo:Jumpei Yamada
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