蹴球探訪
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【スポーツ】[ボルダリング]14歳中学生の伊藤ふたばが日本代表合宿に参加2017年2月15日 紙面から
日本山岳協会は14日、2020年東京五輪の追加種目になったスポーツクライミングのボルダリング日本代表強化合宿を東京都内で公開した。昨年の世界選手権を日本勢で初めて制した楢崎智亜(ともあ、20)=栃木県連盟=やW杯総合優勝4回の野口啓代(あきよ、27)=茨城県連盟=ら15人のほか、1月のジャパンカップで最年少優勝した伊藤ふたば(14)=岩手県協会=ら中学生4人も初めて参加した。 まさに「ふたば効果」だ。昨年3月から始まったボルダリングの代表強化合宿は今回で3回目になるが、W杯などに出場できない16歳未満の選手が参加するのは今回が初めて。先月のジャパンカップでは伊藤が史上最年少優勝を飾り、予選では森秋彩(あい、13)=茨城県連盟=がトップ通過。日本代表の安井博志ヘッドコーチ(42)は「ジャパンカップで見せた彼女たちの飛躍的な成長を大事にしないといけない。今のトップ選手をプッシュアップ(突き上げ)することも期待して、今回招集することにした」と中学生参加の経緯を話した。 一躍注目の存在となった伊藤は、今回の合宿で日本女子トップの野口に密着。他の選手の課題終了を待つ間だけでなく、昼食時間も横にぴったり寄り添い、先輩の言葉から競技力向上のヒントを探し続けた。「野口さんは憧れの存在。ムーブ(クライミング特有の動き)の読みがすごいし、重心の位置が私と違っていた。体の動かし方とかもすごく学べる。普段はトップ選手と練習できないので、とてもいい機会になった」という。ジャパンカップで野口を倒しても尊敬の念は変わらない。 目標はW杯、世界選手権など国際舞台で野口と戦うことだが、16歳にならないと出場できない。しかし3年後の東京五輪ならば18歳。世界大会を経験したうえでの挑戦も可能だ。「東京五輪は出場したいし、出るからにはやっぱりメダルを狙いたい」。高い壁として立ちはだかる先輩を乗り越えた先に、大きな夢が待っている。 (千葉亨) PR情報
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