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【プロ野球】

中田が今年初の実戦 不発も収穫の3打席

2017年2月15日 紙面から

5回表 紅組1死、中田は三塁エラーで出塁。右は日本代表・小久保監督、左は権藤投手コーチ=名護で(佐々木彰尚撮影)

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◇日本ハム紅白戦 紅組3−0白組

 日本ハムは14日、沖縄・名護で紅白戦を行い、WBC日本代表の中田翔内野手(27)が紅組4番・一塁手として、今季実戦に初出場。侍ジャパンの小久保監督も見守る前で3打席立ち、四球、見逃し三振、相手失策での出塁と無安打に終わったが、「打席で生きた球を見られたことが収穫」と前向きだ。

 打席に立つのは、昨年11月の侍ジャパン強化試合以来約3カ月ぶりで「(ボールが)すごく速く感じた」と苦笑い。だが「感覚を全く忘れてるわけじゃない。毎年すぐ慣れるので問題ない」。連日のロングティーでは、バットの出し方や構える位置を確認しながらスイング。柵越えは出ていてもフルスイングではない。フォーム確認だけではなく、左手首の不安が完全には払拭(ふっしょく)されていないこともある。

 昨秋も同じ箇所を痛め、痛み止めの注射を打ちながら日本シリーズを戦っていた。「シーズン中ならそうするけど、今はその必要がない。徐々に良くなっているが、悪化したら取り返しが付かなくなる。WBCに入る前に自分のスイングを取り戻せるよう、今は無理をしない時期」と本番に向け、あえて自分にブレーキをかけている。

 ロングティーの時は「重いバットでしっかり手首を返して打っていれば、試合で軽いバットがスムーズに出る」と、試合用より約80グラム重い金色のマスコットバットを使っている。「金は好き。価値も下がらないからね」とニヤリ。古代より永遠の価値と輝きを持つ金−。黄金バットで自分のスイングを取り戻し、WBCでも金メダルを狙う。 (竹村和佳子)

 

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