北海道警千歳署は15日、洞爺湖町の会社員、高梨正志容疑者(33)を自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の疑いで逮捕した。逮捕容疑は1月11日午前11時55分ごろ、千歳市支寒内(しさむない)の国道276号で大型トレーラーを運転中、故意に後部荷台を対向車線にはみ出させ、対向から来た大型トレーラーの事故を引き起こして2人を死傷させたとされる。高梨容疑者は容疑を否認している。
この事故で対向車を運転していた北海道伊達市の会社員、津崎慎治さん(38)が、高梨容疑者の車を避けようとして道路左側の雪山にぶつかった後、反動で対向車線にはみ出し、高梨容疑者の2台後ろを走っていた大型トレーラーに正面衝突。津崎さんは死亡し、後続車の男性会社員(40)も足の骨を折る重傷を負った。
千歳署は当初、津崎さんのスリップが事故原因とみていたが、目撃情報などから高梨容疑者が故意に危険な運転をしたと判断した。高梨容疑者と津崎さんの勤務先は異なるが、面識があるという。同署は故意に危険な運転をした理由などを調べている。【江連能弘】