インド、人工衛星104基を一度に打ち上げ 史上最多記録

インド南東部スリハリコタで、インド宇宙研究機関のロケット打ち上げを見物する人々（2017年2月15日撮影）。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP＝時事】インド南東部のスリハリコタ（Sriharikota）の宇宙センターで15日、人工衛星104基を載せたロケットの打ち上げが成功し、一度に打ち上げた人工衛星数の最多記録を塗り替えた。同国当局が発表した。

【関連写真】インド南東部スリハリコタにある宇宙センターの位置を示した図

　インド宇宙研究機関（ISRO）のキラン・クマール（Kiran Kumar）総裁は、「104基すべての人工衛星が無事に軌道に乗った」と明らかにした。

　インドのナレンドラ・モディ（Narendra Modi）首相はツイッター（Twitter）に、「この偉業はわれわれの宇宙科学分野、そして国にとってさらに誇り高き瞬間だ」というメッセージを投稿した。

　ISROによると、極軌道衛星打ち上げ用ロケットはグリニッジ標準時（GMT）午前3時58分（日本時間午後0時58分）に発射され、時速2万7000キロで飛行。およそ30分後に人工衛星104基全てが軌道に投入されたという。

　ロケットが搭載していた人工衛星は、重さ714キロの地球観測用衛星1基と、合わせて664キロの小型衛星103基。小型衛星は、米国の96基をはじめ、イスラエル、カザフスタン、オランダ、スイスなど、他国のものが搭載されている。

　インドは今回の成功により、ロシアが2014年6月に人工衛星39基を一度に打ち上げた記録を上回り、史上最多記録を更新した。【翻訳編集】 AFPBB News