母親を自宅で殺害し遺体を敷地内の物置に遺棄したとして、三重県警は15日、同県四日市市の高校3年の少年(18)を殺人と死体遺棄の容疑で緊急逮捕した。「自分がやった」と容疑を認めているという。県警は背景に家族間のトラブルがあったとみて調べている。
逮捕容疑は14日午前6時40分ごろ~午後7時ごろ、自宅で主婦の母親(48)の首をナイフのようなもので複数回刺して殺害し、庭の物置に遺棄したとしている。
県警捜査1課や四日市北署によると、母親の後頭部に複数の打撲痕があったほか、顔はうっ血していた。県警は15日午後に司法解剖して死因を調べる。
14日午後11時ごろ、会社員の父親(48)が「事件です。妻が死んでいる。息子が殺したのかもしれない」と110番した。仕事から帰宅した父親が母親の姿が見えないので捜したところ、物置の中であおむけに横たわった状態の母親を見つけたという。
駆け付けた捜査員が自宅にいた少年に事情を聴いたところ、殺害を認めた。屋内には遺体を引きずった際についたとみられる血痕があった。
少年は両親と中学生の妹と同居している。少年は県内の高校に通っており、大学受験の最中だったという。14日は高校が休みだった。【井口慎太郎、山本萌】