金正男氏の死亡、マレーシア警察が確認
2017年2月14日23時12分 スポーツ報知
ロイター通信によると、マレーシア警察は14日夜、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏(45)が死亡したと確認した。韓国のテレビ朝鮮など複数のメディアは韓国政府関係者の話として、マレーシアの首都クアラルンプールの空港で北朝鮮工作員に毒殺されたもようだと報じた。韓国政府は「情報を確認中」としている。
正男氏は、故金正日(キムジョンイル)総書記の長男として一時、後継者候補に取り沙汰されたこともあった。2001年には、偽造旅券で日本に入国しようとして強制退去になった。
マレーシア警察当局は14日、共同通信に対し、クアラルンプールの空港で13日午前9時ごろ、北朝鮮人の男性が体調不良を訴え、近郊プトラジャヤの病院へ搬送中に死亡したため、検視を行ったと明らかにした。死因は確認されていない。男性は空港スタッフに「顔に何か吹きかけられ、体調が悪い」と訴えたという。
マレーシア警察によると、持っていたパスポートから北朝鮮国籍と判明した。カウンターで倒れたとの情報もある。
韓国メディアは、正男氏が空港で2人組の女に毒針で刺されたと報道。女2人はタクシーで現場から立ち去ったもようという。詳しい状況については、情報が錯綜(さくそう)している。(共同)