韓国の特別検察官は14日、サムスングループの事実上のトップ、李在鎔(イジェヨン)サムスン電子副会長について贈賄などの疑いで逮捕状を請求した。1月にも請求したが、裁判所に棄却されていた。特別検察官の捜査チームは13日に李氏に出頭を求め、改めて事情聴取。再請求に踏み切った。
サムスングループの中核企業だったサムスン物産と第一毛織が合併案を決議した際、サムスン物産の大株主だった政府機関「国民年金公団」が賛成票を投じた。一方、サムスン側からチェ・スンシル被告側へは巨額の資金が提供されていた。特別検察官はこれを、合併について政府の協力を得るための賄賂だったと判断した。李氏は容疑を否認している。
また特別検察官はサムスンをめぐる疑惑に関連し、韓国乗馬協会の会長を務めるサムスン電子幹部についても、贈賄などの疑いで逮捕状を請求した。サムスンは、チェ被告の娘の馬術競技を資金面で事実上支援していたとされる。(ソウル=東岡徹)
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朝日新聞国際報道部