Open vSwitch (OVS)では、管理対象の仮想NICや仮想ブリッジなどが「正常に稼働しているかどうか」や「通信パケットの量はどれくらいか」などを管理するコマンド類が用意されています。
OVSの管理コマンドは、OVSのパッケージに含まれ、通常はOVSが稼働するホストOS上で利用します。管理者はホストOS上にログインし、管理コマンドを駆使してOVSの構成変更や管理を行います。OVSのコマンドは、以下の4つに大別できます。
コマンド | 説明 |
---|---|
ovs-vsctl | OVSのデータベースを管理・制御するovs-vswitchdデーモンの設定やクエリを行う |
ovs-appctl | 稼働中のOVSの各種デーモンを設定する |
ovs-ofctl | OpenFlowスイッチの管理、監視を行う |
ovs-dpctl | OVSのデータパスの管理を行う |
仮想ブリッジの一覧表示、ポートのリストアップ、ポートが接続されている仮想ブリッジの確認、MACアドレス・テーブルの一覧表示など、上記のコマンドにオプションを付与することで、OVSの現在の設定状況を確認できます。また、仮想ブリッジやVLANのポート、データパスなどの追加、削除といった詳細な管理も可能です。
一般に、Linuxシステムで稼働するOVSでは、コマンドを駆使した設定や管理などが行われますが、GUIベースの監視ツールも存在します。GUIベースのOVS監視ツールは、Webのポータル画面を提供します。管理者はポータル画面にWebブラウザからアクセスし、視覚的に仮想スイッチの状況を把握できます。GUIベースのOVSの監視ツールは、ホストOS上で直接稼働させる場合もあれば、ホストOS上のDockerコンテナとして稼働させる場合もあります。
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