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女性不信の私が「女だらけの部署」に幽閉された話④

天国に一番近い会社編

 

🔻前回の話

www.keikubi.com

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アポインターランキング1位の女帝のコンさんに声をかけられた私は、

後日、女帝御一行に誘われておしゃれなランチに来ていました。

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女帝は気に入ったアポインターだけをランチに誘うのですが・・・。

 

アポインター部署の女性達を取り仕切る女帝に

「今度ランチに行きませんか?」と言われて断れる者はいません。

 

もし断ったら・・・?

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みなさんのご想像どおりの結果になると思います、

 

説明は不要でしょう・・・・・・。

 

どうも「子供好き」というのは、

 

女性達にとって良い印象にうつるようです。

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たぶん・・・・ですけど。

 

女帝による女子会ランチ

 

女子会はオシャレな店でランチをするのが恒例のようでした。

 

「おしゃれ」と言っても、田舎にある「ありがちな」

店の外装だけ奇抜でオシャレに見えるダケの店です。

 

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内容の割に、値段が妙に高い(ぐぐぐっ)

 

女帝から

「良かったらランチご一緒しませんか?」

と言われて・・・・・

 

(これは仲良くなるチャンス!)

そう思ってランチにきたものの・・・・。

 

待っていたのは、女帝とその腹心2人による

「強烈な質問攻め」でした。

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「前は何してたの?」

「なんでこの会社に入ったの?」

「趣味は?」

「出身は?」

・・・・・・・・・・・・・・・

 

何だか面接・・・品定めされているような・・・・

 

そんな感じでした。

 

そして「彼女いるの?」と聞かれた時、

 

「いえ・・実は婚約破棄をしたばかりで・・。」

 

といった瞬間、いっきに3人のテンションがハイになりました。

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「えーなんでなんで?」

「どんな子どんな子?」

「どこで出会ったの?」

「なんで別れちゃったの?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

女性は・・・恋愛話が好きなんですね・・・・。

 

さすがに元婚約者の宗教の話や、暴力の話とかは出来ません。

 

なので、「浮気されて別れました~」みたいな話を軽くすると、

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3人は

「かわいそう・・・・」

と言って私に対して妙に同情的になりました。

 

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(なんだそれは・・・・?)

 

でも、これでいいのです。

女性アポインター達とうまくやっていけるなら、それでいいのです。

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(婚約破棄もされてみるもんだなぁ!!!!)

 

女子会ランチは婚約破棄話がうけて、

えんもたけなわ・・・・・でした。

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それはそれで良いとして。

 

私には、どうしても女帝に聞きたい事があったのです。

 

 

女帝はテレアポを全くしていないのに、

アポインターランキング1位を独占し続けている事について、です。

 

女帝の秘密

 

女帝は会社には毎日来ているのですが、

アポインター部署や営業部、社長室等をいったりきたりして

世間話?をしているだけに見えるのです。

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これがどうしても不思議でならなかったのです。

 

ランキング一位を目指していた私は、

これまでのアポインターの成績表を見たのですが、

会社設立当初から、

女帝のコンさんが一位じゃなかった月はありませんでした。

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(スゴイ!)

 

いつテレアポをしているのか?

どういう手法でやっているのか?

 

私は、何としてもその極意を聞きたかったのです・・・・。

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しかし女帝から返ってきた答えは、とんでもないモノでした。

 

女帝コンさんは、どこぞの社長夫人で、

その人脈を利用して、社長に直接アポをとってくるそうなのです。

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「だからテレアポなんてしないのよ?」

そう言って余裕の笑みを見せる女帝。

 

(そんなバカな!)

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(それもうテレフォンアポインターじゃないんじゃ・・・・?)

 

そう思いましたが・・・だんだん話が見えてきました。

 

女帝の話によると、女帝はお金には困っていないので、

あくまで「趣味」「暇つぶし」でこの会社にいる事。

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うちの社長的には「アポをとってこれば良い」という考えなので、

テレアポをせずにアポをとってくるコンさんの存在を容認している事。

 

あと・・・ランキングにワザワザ女帝を載せているのは、

 

1位という称号を与えて、

アポを沢山とってくる「女帝の気分を良くさせるため」なのだと思います。

 

どうなってるんだこの部署は!

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女帝の遊び場

まぁでも仕方がない、と言えば仕方がないのです。

 

結果的に言うと、

 

30数名のアポインターのアポ数売上よりも、

女帝のコンさんが人脈でとってくるアポの方が

圧倒的に会社の利益になっているのですから・・・・・。

 

私はランチで女帝の話を聞いて、なんだか虚しい気持ちになりました。

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我々テレフォンアポインターはあくまでオマケなのか?

ここは女帝の「遊び場」に過ぎないのか・・・・・と。

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何のために私は必死でテレアポをしているのだろうか?と。

 

この時、わたしは

数年前に、遠い親戚の農家に遊びにいった時の事を思い出していました。

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農家のじい様に

「農家になっちゃおうかな!」と冗談で言った時、

 

じい様は私に

「お前金もってんのか?」と聞いてきました。

 

「ないけど・・・・?」と答えると。

 

「じゃあダメだ!農家やんのにも金がかかるんだぞ?」

「何をするにしても、結局勝つのは金持ちだ

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ワハハハハッ・・・・・

っというような事を言われたのです。

 

ここでも・・・・そうなのだろうか?

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私は・・・私達は・・・・一体・・・・・。

女帝の話を聞いて、自分のカラダから力が抜けていくのを感じました。

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私は・・・・ 

いつの間にか、

女帝に追い詰められてしまったのです。

 

女帝の金持ち経営者の人脈でアポをとる手法は、

 

テレアポだけでなく、

私が必死で取り組んだ前職の飛び込み営業の存在さえも否定するような・・

そんな風に聞こえてしまったからです・・・・・。

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それは私の人生を否定する事と同じでした。

 

女帝を倒す・・・・。

 

飛び込み営業をした3年間がムダじゃなかったと、

そう・・・思いたければ・・・・もうそれしか方法はないのです・・。

 

つづく。

 

 

 

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